『ヒトラーと暮らした少年』が、読書感想画コンクールの中学・高校部門の指定図書に選定されました。どんな絵を描いてくれるのか、楽しみです。
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けれど、読んだ中高生は、いったいどの場面を絵にしてくれるんでしょうか? 過去、『秘密のマシン、アクイラ』と『大地のランナー』が指定図書になったことがあって、前者はこの世にないマシン、後者はアフリカの話で、絵を描くのもなかなか大変だろうなあ、と思ったものです。
今回はどうでしょう。訳者は原作の文章から一生懸命、風景や場面、人や物の動きを頭の中で映像化しているのですが、絵に描くとなると、また全然別でしょうね。絵には物語の中の複数の場面を同時に描きこんだり、読んだ時の自分の気持ちを色やデザインにこめたりするので、翻訳者の想像作業とは、また別の頭の使い方をするんでしょう。
思い切り個性的な絵を描いてほしいなあ。もしかしたら、そういう絵は、優秀作とかには選ばれないから、みんなの目にはふれないのかもしれないけれど、ほんと、なんかきれいにまとまらなくていいんで、感じたことを画面に表現してほしい。
ああ、そうだ、抽象画にしてもいいんじゃないかな〜。この話だと、真っ黒い絵になっちゃうかもね。いや、ラストシーンに光はあるから……。
自分で、描くか……?
(M.H.)