昨日の東京新聞の書評欄「公開選書 あなたに贈る本」のコーナーで、荻窪の書店 title の辻山良雄さんが、すばらしい紹介をしてくださいました。
「父親は彼を、現実的に役に立つ人間に育てたかったのですが、ネフタリは成長するにつれ、そのことに疑いを持つようになり、自分のなかにある〈ことば〉に目覚めていきます……。
同じようにそのときは役に立たなくても、一度夢中になった本は、あなたという人間を育んでいきます。そうした遅くて確かなものについて、この本は教えてくれるようです。」
「遅くて確かなもの」というタイトルで、あと二冊紹介されているのは、
『プリズン・ブック・クラブ』(アン・ウォームズリー作、向井和美訳、紀伊国屋書店、2,052円)
『コルシア書店の仲間たち』(須賀敦子作、文春文庫、572円)
この二冊とならべていただいたのは、とてもうれしい。
遅くて確かなもの。納得です。
最近、早くて当座の役に立つものにすぐ手が伸びてしまうので、忙しくても、向き合うべきものにはしっかり向き合わなければ、と思います。あ、荻窪の title 、行かなきゃ。
どうぞよろしく。
(M.H.)