「子どもの本棚」2020年9月号に寄稿しました。
特集が「世界への窓──翻訳作品をとどけたい 新訳での再発見──」となっていて、菱木晃子さんによる「ピッピ」と「カッレ」の新訳の話や、こみやゆうさんの子どもの本の翻訳に対する考え方が載っています。
わたしはこの特集の中ではないのですが、My Messageのコラムに「なぜ「若い読者」にむけて「外国」の「文学」を翻訳するのか?」という文を寄せました。藤沢市での講演のために考えたことを、ここでも再度まとめて書いています。
(1)外国の物語であることの意味、(2)文学による擬似体験、(3)登場人物・読者が子どもや若者である意味、にまとめています。機会があれば読んでいただければうれしいです。図書館にはおいてあるのではないでしょうか。どうぞよろしく。
あ、新刊紹介では『兄の名は、ジェシカ』をとりあげていただきました。ほかに、知ってる方の訳書では、中野怜奈さん訳の『おひめさまになったワニ』、横山和江さん訳の『山はしっている』(これ、表紙が超絶きれいなのですが、中をまだみてない……)、沼野恭子さん訳、オレイニコフ作の『ちいさなタグボートのバラード』(オレイニコフの絵はほんとすごいから、ぜひ一度見てほしい! 沼野さんは大学の同級生です)、野坂悦子さん訳の『ねえさんの青いヒジャブ』が紹介されています!
(M.H.)