翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

文芸翻訳ブッククラブ

 昨日は、文芸翻訳ブッククラブで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』を課題図書として、zoomでの読書会があり、訳者としてお招きいただきました。とても楽しい時間を過ごすことができ、主催者の北村みちよさん、山川早霧さんはじめ、参加者のみなさん、ありがとうございました。

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 自分の訳した本の感想を聞くのは、いつもとても楽しみですが、ちょっぴり緊張します。そして、訳した時に調べたことや知ったこと、考えたことをみなさんと共有できるのがうれしいので、ついしゃべりすぎてしまいます。昨日もちょっとしゃべりすぎたかもしれません。(訳者は、訳文を作りながら、それはもういろんなことを考えているんですよ。どうかわかってください。)

 みなさん、とても熱心で、わたしの勉強会でも扱った本で、そのメンバーも何名か参加していたこともありますし、また、メンバーではないのに原書も読まれていた方がいて、もうびっくりです。

 みなさん、楽しい時間をありがとうございました。

 

 そして、昨日の参加者は大人ばかりでしたが、この本は、今年の高校の部の読書感想文の課題図書なので、主人公たちと同じ世代の若い読者の感想が聞けるのが楽しみです。来年春の授賞式はひらけるのでしょうか? 今年の授賞式は中止となり、『キャパとゲルダ』を読んでくれた高校生に会えなかったのが残念です。

 

 はやくコロナがおさまりますように。

 

(M.H.)