シドニー・スミスの "Small in the City" (邦題『この まちの どこかに』せなあいこ訳、評論社)が2021年ケイト・グリーナウェイ賞に決まりました。おめでとうございます!
この絵本、ほんとうにいい絵本です。ぜひ!
日本語版はこちら。
これ、訳したかったなあ。
シドニー・スミスの絵は「すごい」です。この人の目はどうなっているのかと思う。表紙を見ればわかりますが、トロリーバスに乗った男の子の手前に、ガラス窓があって、そこに写っているビルや車がわかりますか? さらに、手前に雪が舞っている! なんか、カメラみたいな目をしてると思うんですよね、この人。
この絵本、ぜひ中を見てほしい。個人的には、ビルの壁の前で、蒸気に包まれる男の子が絵が好きかな。なぜ、この男の子が雪の中、一人で街に出ていったのかは、読んでのお楽しみ。
スミスは、『うみべのまちで』で、2018年にもグリーナウェイ賞を受賞しています。この若さで(1980年生まれ)すでに二度受賞。
先日も紹介しましたが、シドニー・スミスの絵本は、来月、拙訳で『ぼくは川のように話す』が出ますので、お楽しみに。こちらは、2020年度カナダ総督賞の最終候補になりました。こちらもぜひ。7月14日発売です。
(M.H.)