翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

「西村丈彦まちかど個展」@平塚

 今日は生まれ育った平塚へ、中学校時代の先生の個展を見にいってきました。

 6月19日(日)まで。平塚駅北口すぐの元麻布ギャラリーです。お近くの方はぜひ。時間帯によっては、西村先生たちのブルーグラス、ウクレレなどの演奏が楽しめます。

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 西村先生は、自分が中学生の時に新任の先生として赴任してきた理科の先生なのですが、学校近くの下宿へよく遊びに行きました。まったく先生らしくなく(すみません)、自分にとっては、ああ、こういう大人がいるんだなあ、という感じ。その後、教職を途中で退かれて、絵画や音楽で暮らしていらっしゃいますし、また今は、平塚の松林を守る運動にも参加されています。

 先生とは中学を出てずっと会っていなかったのですが、わたしの両親や弟が清里でペンションをしていた時に、むこうで再会。母の家にも先生の絵が飾ってあります。

 

 今回は、『ぼくは川のように話す』が産経児童出版文化賞をもらったので、版元の偕成社さんから記念品をあげる、自分で選んでいい、と言われ、先生の絵をいただくことにしたのでした。その絵は、またご紹介するとして、今日会場で撮った2枚を。

 

 

 これは北側から見た高麗山と金目川(いや、このあたりは、もう花水川かな?)。先生も書いているように、この形は特徴的です。自宅からよくこの山に登りました。

 

 これは平塚駅西口陸橋から望む高麗山。先生が平塚にやってきた時の印象だそうです。わたしはこの西口から高校に三年間通いました。わたしにもとても懐かしい風景。今日も見てきたし。

 

 中学時代に仲のよかった女の子(といっても、同い年なので還暦すぎてますが)二人に、50年ぶりに会いました。変わっていないような、すごく変わってしまったような。よくわかったのは、自分の記憶力がひどいということ。友だち六人と先生といっしょに箱根の金時山に登った、とか、『小さな恋のメロディ』を見に行ったとか、まったく記憶にない! 『小さな……』は自分一人で行ったことに記憶が修正されている……。

 

 先生、みなさん、ありがとうございました。なんだか、今の自分を作っているのに忘れていたものを少し思い出したようで、とてもうれしい。

 

(M.H.)