翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

冷静に投票を。

 昨日の安倍元首相の殺害事件には、心底、仰天した。この事件の背景はまだよくわかっていないので、軽々に物を言ってはいけない。また、選挙前日に追悼番組を放送するNHKはどうかと思う。これが、投票行動に影響しないわけがないので、月曜日以降に延期することを求めます。

 いつも100人から200人くらいの人が読んでくださっている当ブログですが、昨日の「自公維に投票しない理由」という記事は、7500人を超える方が閲覧してくださって、びっくり。ちょっと怖くなりましたが、それほど、だれに投票するか、あるいは、投票しないか、自分なりに理由を探していらっしゃるのだろうと推察します。

 すべて、専門家ではない、一有権者としての意見です。まちがっているところもあるかもしれませんが、もっと多くの人が、SNSでも、冷静に、あくまで冷静に意見を交換する雰囲気ができればいいのに、と思います。

 

 安倍晋三という政治家に対しては、政治家の言葉の重みを破壊してしまった人、とというのが正直な感想です。死者にむちうつのか、という人がいますが、政治家としてどうだったかは検証しなければなりません。

 録音や録画、インターネットなど、書いたこと、言ったことがいつまでも記録に残り、検索できる時代、多くの閣僚が答弁に慎重になる中(これは、これで、勉強不足、もちまわり大臣、などの問題があるのですが)、一見、力強く発言するのですが、結果、それを官僚が尻拭いする、という悪循環を見せられた、というのが一番の印象。さまざまな問題を残したまま亡くなられてしまったことが残念です。

 

 投票は、あくまで冷静に、各党、各候補の実績や主張を比較して、自分の大切な価値観にそって行ないたいものです。

 

(M.H.)