11月2日、水曜日の午後、「小中高校生の吃音のつどい」というワークショップ活動にたずさわっている佐藤隆治さんとお会いしてお話をうかがい、また、わたしの感じていることを聞いていただきました。佐藤さん、ありがとうございました。
佐藤さんは会社勤めの傍ら、20年以上にわたってこのワークショップに関わり、吃音者である子どもたちや保護者の方たちと、学習会、キャンプ、演劇、料理教室、アートセラピーなどを通じて、吃音者のサポートを行なってこられたそうです。
今回は、わたしが訳した、主人公が吃音者の以下の3作品を読んで連絡をくださいました。佐藤さんがおもちになった細かい書き込みがあちこちにある3冊を拝見し、うれしさと同時に、身の引き締まる思いを覚えました。
この活動に関するHPがありますので、リンクを貼っておきます。佐藤さんは埼玉県朝霞市在住ですが、主に関東各地から集まってこられる吃音者とその保護者、関係者のみなさんと活動をされているそうです。ご興味のある方は、下のリンクから「つどい」の活動の一端を知ることができますので、ぜひ。
【 https://kitsuon-tsukiau.org/ 】
以下は、同HPからの抜粋です。
「小中高校生の吃音のつどい」は、セルフ・ヘルプ(自助)グループであるNPO法人・全国言友会連絡協議会の主催事業です。小中高校生の吃音のつどい実行委員会が運営しています。
旧・中高校生の吃音のつどい結成の経緯
中高校生の時期は青年の人格形成に大きなウェイトを占めます。そのため、吃音(どもり)はややもすると非常に難しい問題になりかねません。
そのことを最も良くわかっているのは、他ならぬ我々。相談したくても、信頼できる専門機関がほとんどんない現状において、東京言友会のスタッフがそのニーズに少しでも答えられないか。過去1987年から1993年7月まで計21回中高校生の吃音の集いを開いてきましたが、その後、一時中止。
そして1997年、やはり再開しよう、したい、すべきだ!?との声が集まり1998年4月、中高校生の吃音の集いを再結成いたしました。
コロナによって活動が制限されてしまったそうですが、今後も継続すべく、佐藤さんご自身もさまざまな研究を継続し、専門知識の習得にも励まれているとのこと。講演や交流会など、わたしにもできることがあれば協力する旨確認し、別れました。
ご自身も吃音者である佐藤さんのお話は、いろいろと勉強になり、偶然とはいえ、こうして吃音者が主人公の作品を翻訳してきたことが、現実の出会いにつながったことに感謝しています。
佐藤さん、ありがとうございました。
(M.H.)