翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『戦争は、』@もくめ書店 in 道志

 高校のソフトテニス部OBの合宿で山中湖へ。帰りに道志道を走り、道の駅そばのもくめ書店に寄ってきました。酒井さん、お元気でした。

 

 緑と川の流れで涼しく、クーラーなしで店内で食事。アイスコーヒーとカレー、おいしかったです。細長いインドのお米とさっぱりした感じのカレーです。バスマティ米というんでしょうか、ごはん、というより、野菜みたいな軽さ。ごちそうさまでした。

 店内の平台は戦争特集。拙訳『ヒトラーと暮らした少年』をおいてくださってました。

 となりにならんでいた『戦争は、』を購入。ポルトガルのジョゼ・ジョルジェ・レトリア文、アンドレ・レトリア絵で、翻訳は木下眞穂さんです。あちこちで耳にしていた作品ですが、すばらしい絵本です。戦争というとらえどころのない、なのに圧倒的な物資や人材が投入され、瓦礫と荒廃しか残らない事実、そして、それをわかっているのにあともどりできない恐怖がじわじわと心に入ってきます。戦争は始まったら終わりです。

 あまり説明してしまうと、これから読む・見る人に叱られそうなのでやめておきます。表紙の人物は中にも現われます。

 ぜひ、読んでほしい。

 表紙タイトルもそうですが、中の文章もすべて手描き字です。どなたが書いたのか気になりますが、奥付には書いてありません。

 

 もくめ書店前の道志渓谷。水の音が涼しく、川底が見える透明なせせらぎがいいですよ。

 道の駅道志の信号から車ですぐ。道の駅の駐車場に車を停めて歩いてみたら、今日は暑かった。でも、山の緑や水の豊かさを感じられる道です。ほんとに水が豊か。側溝を流れる水がきれいで冷たい。

 

(M.H.)