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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

5万人の気のゆるみ

浦和レッズ

【2nd ステージ 第4節 HOME vs 大宮アルディージャ】

 △2−2(37' 柏木、59' 武藤、7月17日(日)19:00〜 @埼スタ)

  久々のチケット完売、観衆5万4千人の埼玉ダービーだったが……。

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 1失点めがよくなかった。柏木のスーパーFKで先制したあと、前半終了間際のロスタイム、コーナーから江坂のヘディングで同点にされてしまった。2失点めは、マテウスの個人技が素晴らしかったと言えるが(じつは後でビデオを確認すると、宇賀が傷んでいる間に、左サイドを突かれ、カバリングが間に合っていなかった)、この失点は、やはり気の緩みだろう。

 それも、浦和の選手11人だけじゃない。大げさにいえば、5万4千人のうちの大宮サポを除いた5万人の気のゆるみだった気がする。柏木のほんとうにすばらしいFKが、順大の手をかすめて先制したあとの10分間、浦和はこのまま前半を終えようという雰囲気になった。自分もそうだった。

 周作と槙野がパス交換する。合わせて、北ゴール裏が「オイ! オイ!」の掛け声。それでいいぞ、と認めたのだ。40分すぎから、南ゴール裏のサポは、ぱらぱらとトイレや飲み物を求めて席を立ち始める。

 いやーな感じがした。もっとも、こういう、いやーな感じはしょっちゅう感じるし、大半は何事もなく終わるのだが、この日は予感が的中。暑さと湿気の中、守って前半を1−0で終えようとするのは、戦術的に別に悪いことじゃない。でもね、これで柏木のゴールはチャラになってしまったんだ。もったいない。

 やはり、こういう空気がゆるんだかな、と感じた時に、ピッチの中で味方を怒鳴りつけるリーダーが必要なんじゃないか。闘莉王がいればなあ、とこういう時はよく思う。阿部も槙野も周作も、そういうタイプじゃないから。遠藤もまだ入ったばかりだし。

 優勝に足りないのは、そこかもしれない。

 

 あ、武藤のゴールもすばらしかった。関根はまた調子が上がってきて、切れ込んでからのマイナスのセンタリングに、武藤は電光石火、DFの前に入ってヘッド、順大はまったく動けなかった。

 

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 大宮の出来はよかった。これで、リーグ戦でのダービー戦績は、浦和の9勝7敗6分となった。五分といっていい。リーグ戦順位では差をつけてるのにねえ。不思議なものだ。でも、今年の大宮はいい。家長と菊池が欠場でも、攻守に規律のとれたいい戦いをした。基本は大宮伝統の4−4−2だが、ひところの3ラインを保って上下する待ちのDFではなく、前線のペチュニクと江坂がチェーシングもするし、中盤ワイドの右マテウス(カットインから左足でやられた)、左泉澤のスピード、中央は金澤慎が気の利いた動きで縦パスのコースを切り、攻守の切り替えの起点になる。DFは、菊池を欠くも、神戸にいた河本、若い山越が頑張っていた。

 

 この日、上位はこぞって引き分け。勝っていれば、と悔やまれる。次節は鹿島戦。宇賀神が早くも累積で出られない。遠藤、興梠は五輪へ。正念場だ。

 那須、駒井、梅崎、青木、ズラタン……。がんばってくれ。

(M.H.)

 

PS

あ、四月以来の武藤のゴール。お寿司、いただきました。ありがとう。興梠不在の間、武藤の活躍は必須。期待してるぞ。

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