翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

「ノンフィクションの翻訳を考える」 2024年1月21日(日)

来年、1月21日(日)の14時から、JBBY(日本国際児童図書評議会)の主催で、「ノンフィクションの翻訳を考える」というイベントがひらかれます。zoomによるオンラインイベントで、見逃し配信もあります。 以下のポスターの翻訳者のほか、元岩波書店編集者の…

『オリンピア』(デニス・ボック作、越前敏弥訳、北烏山編集室)

『オリンピア』は、まだ新しい出版社、北烏山編集室レーベルの第1作です。この版元を立ち上げた樋口真理さんは、三省堂時代にわたしの訳書の編集をしてもらいましたし、じつはわたしと同じ、神奈川県立湘南高校のソフトテニス部出身なのです。

月刊「MOE」1月号

今、発売中の月刊「MOE」1月号にシドニー・スミスのインタビューが載っています。『おばあちゃんのにわ』が主なトピックです。ぜひ! ハイジや、大桃洋祐さんの特集も!

古典児童書を読む会『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、古典児童書を読む会がありました。課題本は『風にのってきたメアリー・ポピンズ』。子どものころに読んだかどうか、さだかではありません。映画で見た、なんとなく傘につかまって飛んでくるイメ…

ビーナスラインから麦草峠

いつものコースを走ってきました。 東松山の家を6時15分出発。マンションの規則が変わって、7時前に敷地内でエンジンをかけられないので、となりのマンションの管理棟の陰まで押していく。関越道から上信越道に入り、東部湯の丸ICでおり、美ヶ原高原美術館…

『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』

少し更新がとどこおっていたのは、ウクライナの戦争が終わらず、そこへもってきてガザの問題が起き、日本の政治はひどい状況で、そういうことについて書くのはしんどいからでした。とにかくどちらも早く休戦してほしいし、今の政権には早く退陣してもらいた…

静岡、いろいろ。

昨日のエントリーでも書きましたが、静岡には神奈川の県立湘南高校で3年間ソフトテニス部(当時は軟式庭球部)でともに汗を流した野澤くんがいて、彼の奥様は静岡県立図書館の職員でもあります。ということで、今回の静岡出張は講演も準備したかいがありま…

静岡市にて講演してきました。

一昨日、10月3日は、静岡子どもの本を読む会、静岡市立中央図書館のお招きで、図書館にて、「詩人の言葉を訳す──『ぼくは川のように話す』ほか」と題し、『ぼく川』をメインに、詩や絵本、読み物における言葉のリズムと翻訳をからめた話をしてきました。関係…

シドニー・スミスさん、講演会

9月18日(月・祝)は、神保町の出版クラブで、シドニー・スミスさんの講演会が開かれ、行ってきました。 とても刺激的な講演でした。 あまりにいろいろ感じすぎて、なかなか文章で表わすのはむずかしいし、軽々に書いてはいけないような気がしています。とに…

『エルマーのぼうけん』

立川の PLAY MUSEUM でひらかれている、「エルマーのぼうけん展」に行ってきました。シリーズ三作の原画がたくさん! というか、ぜんぶ?? 小学生の時になんども読んだ本の世界が、上手に再現されていました。10月1日までです。ぜひ! それに先立って、月曜…

TALK TO NEIGHBORS

昨日の午後、FMラジオJ-WAVE、クリス智子さんがナビゲーターのGOOD NEIGHBORSという番組に出演させていただきました。TALK TO NEIGHBORS という30分のコーナー。 六本木ヒルズの33階にあるスタジオからのながめです。 ラジオ出演なんて初めてでしたが、とて…

FMラジオ、J-WAVE「GOOD NEIGHBORS」8月29日(火)

FMラジオ、J-WAVE からお誘いがあり、来週火曜日の午後、「GOOD NEIGHBORS」という番組の中の、"TALK TO NEIGHBORS”というコーナー(14:10〜14:40)に出演することになりました。 パーソナリティのクリス智子さんが、絵本がお好きで、以前にも『ぼくは川の…

シドニー・スミス講演会(9/18、JBBY主催)

9月18日(月・祝)に、JBBY主催のシドニー・スミス講演会が、神田の出版クラブでひらかれます。対面・オンライン、両方あります。 詳しくはこちらを ↓ https://jbby.org/news/domes-news/post-18080 主に『ぼくは川のように話す』(ジョーダン・スコット…

石井桃子さんの翻訳@『たのしい川べ』

7月31日(月)に、川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、古典児童書を読む会がありました。課題図書は『たのしい川べ』。 『たのしい川べ』は、原作者のケネス・グレアムが息子さんに語ったお話をもとに作られた作品で、1908年出版。今回、…

日本子どもの本研究会 第55回全国大会

先週の土曜、7月29日に、代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで、日本子どもの本研究会の全国大会があり、記念講演を依頼されて行ってきました。この大会、一泊二日で行われる、とても大規模なものです。 写真を一枚もとってなかったので、とり…

『夜のあいだに』3刷

『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン作、ゴブリン書房)が3刷になりました! 2019年に初刷が出ていますから、4年めに入っています。少しずつでも長く読んでもらえる本になってくれるとうれしい。タイトルの箔押しがきれい。 奥付というか、…

『BOOKMARK 2』見本が届きました!

翻訳者による海外文学ブックガイド『BOOKMARK 2』の見本が届きました。小冊子で発行されてきた13号から20号、そして昨年、ウクライナ戦争がはじまった時の「戦争を考える」緊急特集号の内容が掲載されています。紹介文はすべてその本を翻訳した訳者が書いて…

『おばあちゃんのにわ』@NHKラジオ深夜便

7月16日(日)午後11時05分から放送された、NHK第1放送、「ラジオ深夜便・ナイトガイド」の中で、荻窪の書店Titleの辻山良雄さんが、拙訳『おばあちゃんのにわ』を紹介してくださいました。とてもていねいな紹介でうれしかったです。『ぼくは川のように話す…

『クロスオーバー』、本日発売です!

岩波書店のレーベル、STAMP BOOKS より、アメリカの作家、クワミ・アレグザンダーの詩物語『クロスオーバー』が本日発売です。どうぞよろしく!! 左が原書。訳書は一乗ひかるさんの装画でポップに仕上がりました。 バスケ大好きの双子の兄弟と両親、一家四…

もくめ書店 & 道志みちツーリング

昨日、ツーリングをかねて、山梨県道志村の「もくめ書店」におじゃましてきました。バイク乗りには有名な道志みちですが、「道の駅どうし」からすぐ、川のほとりにある書店&カフェです。 店主の酒井さんは、丸善の津田沼店にお勤めだった時に、「はじめての…

翻訳勉強会オフ会@川越

コロナ後、すべてzoomでの開催になっている勉強会ですが、昨日は久しぶりに川越勉強会のメンバーと対面での懇親会が、オリジナル会場である川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんでありました。 このカフェの2階の会議スペースを借りて勉強会を…

『ペーパーボーイ』『コピーボーイ』

水曜日に、書評家の豊崎由美さんと翻訳家の三辺律子さんが、月刊 ALL REVIEWS で、『ペーパーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、拙訳、岩波書店)をとりあげてくださいました。これがとってもいい対談で、自分で訳していながら忘れかけていたあちこちを思い…

訳書リスト12(56〜60冊目)(更新)

56〜60冊目です。 (60)『おばあちゃんのにわ』 (ジョーダン・スコット文、シドニー・スミス絵、偕成社、2023年6月19日初版発行) "My Baba's Garden" (2023, text by Jordan Scott, illustration by Sydney Smith) カナダ・家族・絵本 〈オビ語録〉 …

『お日さま おそい みんなも おそい』

今日も絵本の紹介です。 『お日さま おそい みんなも おそい』(フィリップ・C・ステッド文、エリン・E・ステッド絵、金原瑞人訳、カクイチ研究所/ぷねうま舎) あんまりきれいに写ってませんが、タイトルや著者・訳者名は箔押しです。 原作者は『エイモ…

こちらも、『おばあちゃんの にわ』

先日、この月曜日、6月19日に刊行された、拙訳『おばあちゃんのにわ』を紹介しましたが、じつは、5月に横山和江さん訳の同タイトル『おばあちゃんの にわ』(ドーン・ケイシー文、ジェシカ・コートニー・ティックル絵、横山和江訳、出版ワークス)という絵…

『子どもの読書を考える事典』(朝倉書店)

5月に刊行された『子どもの読書を考える事典』(朝倉書店)が届きました。 この本は、「つくる」「読む」「つなぐ」という三つの視点から、子どもの本と読書についてさまざまな人の考えを集めた事典です。詳しくは以下の版元ドットコムのリンクから、目次や…

オーストラリア学会シンポジウム

昨日、6月17日(土)の午後、みなとみらいにある神奈川大学のキャンパスで開かれた、オーストラリア学会の第34回全国研究大会の第1日目、豪日交流基金助成シンポジウム「オーストラリア児童文学と日本」にお招きいただき、ガース・ニクス、モーリス・グライ…

新刊予告『クロスオーバー』7月12日刊行

来月出る訳書です。岩波書店のYAレーベル、STAMPBOOKSから、詩物語形式の作品『クロスオーバー』が刊行されます。 YA向けの詩物語を多く発表しているクワミ・アレグザンダーの2014年の作品。とりあえず、このポップなカバー絵をお見せしたくて! 『兄の名は…

新刊絵本『おばあちゃんのにわ』

『ぼくは川のように話す』のペア、ジョーダン・スコット(文)とシドニー・スミス(絵)の新しい絵本が、偕成社より、6月19日に発売されます。 タイトルは『おばあちゃんのにわ』。タイトル文字は、今回も荒井良二さん。 https://www.kaiseisha.co.jp/books/…

『生命の樹』6刷見本

チャールズ・ダーウィンの生涯を描いた絵本、『生命の樹』の6刷見本が届きました。うれしい。作者はピーター・シス。昨年、今年と、日本で展覧会がひらかれていることも助けになっているのかな。