翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ふしぎな瞬間

おおよそ訳し終えた物語を推敲のために読み直していると、とてもふしぎな瞬間にめぐりあうことがあります。 原書を読んで、十分理解したつもりで日本語に訳してきたはずなのに、それも、何度も読み直し、修正してきたはずなのに、翻訳作業も仕上げの段階にな…

湯河原合宿

この週末は、高校の軟式テニス部の顧問だった先生や、友人、先輩たちと、恒例の湯河原合宿でした。目一杯テニスをして、おいしいお酒を飲んで、楽しいひととき。天気にも恵まれ、また、わたしよりひと回り上の先生もお元気そうで、なによりでした。

論理的でない。

なにが気持ち悪いといって、国会での共謀罪をめぐる質疑応答に、いや、政府の答弁にまったく論理性がないことだ。筋の通らない言葉をならべ、時間を使い、最終的には数の「論理」(論理じゃないでしょう)で決めていく。 なにをするにも、自分のやることには…

読書会 ──『ほんとうの空色』

昨日の川越での読書会の課題本は、ハンガリーのバラージュ・ベーラ作、『ほんとうの空色』でした。 初読でしたが、とてもおもしろかった。

横浜・湘南台

昨日は湘南台の両親の家へ。その前に、横浜は山手の喫茶店エレーナへ。お目当はメロンパフェ。ちょうど、イチゴパフェから切り替わったところでした。グッドタイミング。あとは秋のマロンパフェでミッション・コンプリート(笑)です。

心躍る時

最近、翻訳に関連して、心踊る瞬間がいくつかありました。 (緑がきれいなエノキ。) その1。ラスト3ページになったところで、作者のテクニックに「うわーっ」と思ったこと。 くわしく書けませんが、ゾクゾクしました。ここを自分の日本語でうまく料理し…

桑の実

何日か前にアップした、通勤路にある桑の実が色づいてきました。昨日の写真。 ひとつ食べてみると…。

テキストの声 (翻訳勉強会 4−3)

月曜日の翻訳勉強会で、次のようなせりふが話題になりました。 'No, there's no one. It's just me. I'm all alone now.' さて、どう訳すか?

White and Pink !!

今日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」( Ehon Cafe - English Bluebell - )さんで翻訳勉強会でした。お店の前のバラがちょうど見頃。翻訳の話はまた日を改めて書くとして、まずは花の写真を。ついでに行き帰りに見た花も、今日は白とピンク…

あと25年。

おととい、塾での授業中のこと。なにかの拍子に、「おれも、今年60歳だからなあ、自分でも信じられないよ」と生徒たちにむかって言ってしまいました。どこかで「先生、そんな年には見えませんよ」というひとことを期待していた気もしますが、すかさずAく…

雨の日の樹は……

雨の日の樹は幹が濡れて黒く、リズムがおもしろい。 みんな桜。 定期検診で大嫌いな胃カメラを呑んだ帰り道、公園をぬけると、思いがけずきれいな緑に迎えられ、ちょっと癒されました。 それにしても、胃カメラは本当に苦手です。初めて呑んだ時は喉から入れ…

オダマキ、桑の実、カタバミ、赤花夕化粧

毎年、咲くのを楽しみにしているオダマキが、今年も咲きました。民家の敷地の隅、石垣の外に咲きます。株なのか、種なのか。御幣のようなものを立てていますね。オダマキもいろいろな色がありますが、やはり、紫系がベスト。

『羊と鋼の森』

『羊と鋼の森』(宮下奈都作、文藝春秋)を読みました。よかった。じわっと涙が出ました。感覚を言葉で表わすのはむずかしいと思いますが、それがうまく行っている文章には感動します。

足もとの草花たち

マンションまわりの足もとの草花を。 まずはコバンソウ。いい名前です。あやかりたい。この穂というか、実というか、子どものころから好きです。穂を手にもって振るとシャラシャラ鳴ります。よく遊んだな。

連敗

4月30日のダービーで敗れ、昨日5月4日の鹿島戦も、やはり0−1で敗れての連敗。久々の五万人超え、晴天の埼スタだったが……。 www.youtube.com ゴール裏のヴィジュアルは最高の出来。「TRUE RED」は、もちろん、鹿島のえんじ色を意識してのもの。

急に重くなった……

なにが重くなったかというと、一語一語が……。 ページ数にして残り10パーセントを切ったとたん、翻訳速度が急低下。物語が明らかにエンディングにむかって舵を切り、言葉がここまでの90パーセントを背負った言葉になりはじめたからなのだと思います。 こんな…

緑、みどり、ミドリ

マンション前の公園のクスノキ。 これもクス。常緑の楠は、若葉が生え変わる形になるけれど、微妙に色がちがいます。

『二つの旅の終わりに』

Twitterをチェックしていたら、訳書の『二つの旅の終わりに』を面だしで並べてくださっている書店の写真がありました。ありがとうございます。そういえば、三辺律子さんが、4月17日の高知新聞で、この本を紹介してくださり、その記事を送っていただいていま…