翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

本・映画

タイからやってきた『帰命寺横丁の夏』

柏葉幸子さんの『帰命寺横丁の夏』の英訳版、"Temple Alley Summer"、訳者でタイ在住のエイヴリ・フィッシャー・宇田川さんから送っていただきました。原作と同じ、佐竹美保さんのイラストレーションが素敵です。中には、やはり佐竹さんの描いたカットがたく…

『Summer of 85』来週8月20日公開!

すでに何度かご紹介してきた、エイダン・チェンバーズの『おれの墓で踊れ』を映画化した『Summer of 85』、いよいよ来週金曜日8月20日から、全国各地でロードショーが始まります。 summer85.jp パンフレットに原作との比較について書かせていただき、昨日、…

『小さな声、光る棚』

荻窪の書店「Title」の辻山良雄さんのエッセイ集『小さな声、光る棚』を半分くらいよみました。 絵葉書は本と一緒に同封されていたもので、お店の写真ですね。訪ねたことはありませんが、そのうちに行きたい。エッセイはとても心地よい文章ですが、辻山さん…

御礼、寒川町人権講座「他者へのまなざし」

今日は寒川町民センターでの人権講座でお話ししてきました。参加してくださったみなさん、主催の寒川町民センターのみなさん、ありがとうございました。 コロナの影響で2月の予定が延期されたにもかかわらず、再度申し込んでいただいた方もいらっしゃって、…

『おれの墓で踊れ』映画化!

イギリスのYA作家で児童文学の研究者でもあるエイダン・チェンバーズさんの作品、『おれの墓で踊れ』が、フランスの映画監督、フランソワ・オゾンによって映画化されました。それが『Summer of 85』のタイトルで、8月20日、日本でも公開されます。 summer85.…

『消えない叫び』 Scream! 絶叫コレクション

勉強会の仲間、北村みちよさんが訳した短編が収録されている、ホラー短編集『消えない叫び』です。かっこいい装幀ですねえ。理論社の「Scream! 絶叫コレクション」全3巻のうちの一冊。 北村さんは、わたしの卒業した湘南高校の後輩で、洋書の森のイベントで…

ジブリ美術館の「トライホークス」に寄稿しました。

あけましておめでとうございます。関東地方はいいお天気が続いていますね。元旦、そして今日も、だらだらとテレビを見たり、昼寝をしたり……。ちょっと体がおかしくなりそう。 あ、本年もどうぞよろしく。 さっそくですが、三鷹の森ジブリ美術館で発行してい…

ライフジャーナル・マガジン「雛形」

わたしの訳書をよくおいてくださっている、岡山の「スロウな本屋」の小倉さんが、「雛形」というウェブマガジンのコラムで、拙訳『セント・キルダの子』を紹介してくださいました。 www.hinagata-mag.com このウェブ・マガジン、レイアウトや写真がきれいで…

『ガリヴァー旅行記』

今日は、2ヶ月に一度の古典児童書を読む会でした。課題本はジョナサン・スウィフト作の『ガリヴァー旅行記』。わたしが読んだのは、福音館文庫の坂井晴彦さん訳のもの。読みやすい訳文でした。だ・である調。岩波の中野好夫訳は、です・ます調みたいです。 …

"The Book of Hopes"

イギリスからとどきました。拙訳『オオカミを森へ』の原作者、キャサリン・ランデルさんが、イギリスの子どもの本の作家たちに呼びかけて、イラストやショートショートを無償で寄稿してもらい、売上をコロナで大変な医療機関への寄付に回すために作った本で…

『山は しっている』

『山は しっている』(リビー・ウォルデン作、リチャード ・ジョーンズ絵、横山和江訳、すずき出版)を、訳者の横山さんから送っていただきました。これ、表紙しか見てないことを前回のエントリーで書いたら、送ってもらっちゃいました。横山さん、ありがと…

買ってしまった……。

『マルコムX 伝説を超えた生涯』、BOOKMARK16で紹介されていた本ですが、買ってしまった……。上下各巻300ページ以上、それぞれの注と参考文献が50ページずつくらいあります。赤黒のカバーとマルコムの写真がすごい存在感。財布を痛めた分をとりかえすという…

『民主主義は誰のもの?』

注文していたこの本が届いたので、用事ついでに、川越までとりにいってきました。 『民主主義は誰のもの?』(文・プランデルグループ、絵・マルタ・ピナ、訳・宇野和美、あかね書房) 先日、紹介した『独裁政治とは?』とは、画家が(というか、こちらはコ…

『マーティン・ルーサー・キング──非暴力の闘士』

まずは、検察庁法の改悪に反対することを表明しておきます。 この件は前から気にしていますが、黒川検事の任期延長のゴリ押しからの流れはめちゃくちゃです。少しでも論理的にものが考えられる人なら、おかしいことはすぐわかる。というか、これまでのやりと…

『独裁政治とは?』

『独裁政治とは?』(文・プランテルグループ、絵・ミケル・カサル、訳・宇野和美、あかね書房、2019)を読みました。 スペインでフランコ独裁政権が倒されたあと、1977年に出た本のテキストに、新しくイラストをつけた絵本で、2016年ボローニャ・ラガッツィ…

『くろは おうさま』

クラウドファンディングで購入した『くろは おうさま』が届きました。 美しい!! だけじゃない、のがすごい。 点字絵本です。点字と、それから、絵も盛り上がった印刷で触ってわかる(のかどうか、わたしにはわかりませんが)ようになっている。宇野和美さ…

読書会『グリーン・ノウのお客さま』

昨日は、川越のイングリッシュブルーベルさんで、古典児童書を読む会でした。課題本はルーシー・ボストンの『グリーン・ノウのお客さま』。 おやつは、主人公の少年ピンが、ゴリラのハンノーに食べられてしまうようなサンドイッチ。店主のKさんが焼いたパン…

『平場の月』

『平場の月』(朝倉かすみ作、光文社)を読みました。 よかった。というか、切ない。 (装画の田雑芳一(たぞう・よしかず)さんつながりで、『いつか、僕らの途中で』も。)

奥山恵歌集『窓辺のふくろう』

奥山恵さんの歌集、『窓辺のふくろう』が、第14回日本詩歌句随筆評論大賞の短歌部門で大賞を受賞されました。おめでとうございます! 奥山さんは柏でハックルベリーブックス(http://www.huckleberrybooks.jp)という子どもの本の専門店を経営していらっし…

民主主義の話 ──『MARCH 2』

『MARCH 2』読みました。「アメリカの黒人たちによる公民権運動を描いた」コミックの翻訳版です。どうしても、こういう紹介になってしまうのですが、でも結局、これは、民主主義を自分たちで主張し、守った人たちを描いた作品で、「民主主義の話」なのだと思…

『あのころはフリードリヒがいた』

川越の絵本カフェ、イングリッシュブルーベルさんでの「海外古典児童書を読む会」、今日の課題本は『あのころはフリードリヒがいた』。ハンス・ペーター・リヒター作、翻訳は昨年亡くなられた上田真而子さん、岩波少年文庫です。1961年の作品。いわゆる、ナ…

『ぼくはアイスクリーム博士』

ピーター・シスの絵本です。 『ぼくはアイスクリーム博士』(ピーター・シス作、たなかあきこ訳、西村書店)。 うーん、なんだこのポップで明るい色使いは! わたしの知ってるピーター・シスじゃない(笑)!! 『星の使者』や『生命の樹』の、どこか陰のあ…

『MARCH 1. 非暴力の闘い』

読みました。 というか、コミックなので、読みながら、目で見て、感じました。本当は3巻まであるので、全部読まなきゃ評価できないのかもしれませんが、コミックという形式の可能性を大いに感じさせてくれるので、それをできるだけたくさんの人に知ってもら…

「空色ブックガイド」最終回

読売新聞夕刊のYA本紹介コーナー、「空色ブックガイド」が先週土曜日の回が最終回となりました。紹介したのはこちら。

『生命の灯となる49冊の本』

「生命誌」の研究者(提唱者)でいらっしゃる中村桂子さんが、毎日新聞に書いたものを集めた書評集です。拙訳『ハーレムの闘う本屋』をとりあげてくださいました。 『生命の灯(ともしび)となる49冊の本』(中村桂子著、青土社、2017年12月刊、1800円) 装…

テーマ「熱中」

掲載紙が届きました。先週土曜日の読売新聞夕刊のYA本紹介コラム「空色ブックガイド」。 わたしが紹介したのは、下の大好きな2冊。

「BOOKMARK 10」

「BOOKMARK」10号が来ました! 書店での配布は「もうすぐ」だそうです。今しばらくお待ちを。 今回のテーマは「わたしはわたし ぼくはぼく」、LGBTQをあつかった作品の特集です。 あいかわらず、オザワミカさんの表紙イラストが冴えてます。「わたしはわたし…

『わたしがいどんだ戦い 1939年』

面白そうだと思って原書をとりよせたのに、読み切れないでいるうちに訳書が出てしまったシリーズ、第?弾!

『森のおくから』(レベッカ・ボンド作、もりうちすみこ訳)

訳したかったのに、訳されてしまった本シリーズ、第?弾! 『森のおくから ── むかし、カナダであった ほんとうのはなし』(レベッカ・ボンド作、もりうちすみこ訳、ゴブリン書房)が発売されました。 これ、好きな絵本です。原書の表紙。

古典児童書を読む会『若草物語』

月曜日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんで、古典児童書を読む会がありました。課題本は『若草物語』。 写真は福音館版の表紙(イラストはターシャ・テューダー)と、作中にも登場するブラマンジェ。おいしかった。