翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

コラム「再」再録「原田勝の部屋」 第7回 翻訳の際の心がけ ── その2

★日本人は生真面目なので、翻訳においても、原書の構造や語彙をできるだけ生かそうとするのだと思いますが、できた日本語の文章が意味不明では困るわけで……。おそらく、この「(3)訳者は日本語に寄り添え」というのが、一番できそうでできないことのような…

コラム「再」再録「原田勝の部屋」 第6回 翻訳の際の心がけ ── その1

★さて、今日は第6回を再アップします。こういう面倒くさいことを常時考えているわけではありませんが、一度考えておくと、迷った時、決めておいた方針が無意識のうちに助けてくれるような気がしています。(2017年7月30日、「再」再録)★ ーーーーーーーー…

コラム「再」再録「原田勝の部屋」 第3回 「見取り図」が描けるか?

★見取り図は今もできるだけ書くようにしていますが、原文ではつじつまが合わないことはやはりちょくちょくあって困ります。この回では偉そうに色々書いていますが、編集者さんや校正者さんに指摘されて初めて気づくことが多いのは今も変わりません。読者によ…

コラム「再」再録「原田勝の部屋」 第2回 「もちこみ」のこと

★最近のもちこみ成功例は、『ペーパーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、岩波書店、2016年)、『ハーレムの闘う本屋』(ヴォーンダ・ミショー・ネルソン作、あすなろ書房、2015年)、『フランケンシュタイン家の双子』(ケネス・オッペル作、東京創元社2013…

コラム「再」再録 「原田勝の部屋」 第1回 翻訳のジャンル

★なかなかブログが更新できず、ついに禁断のコラム「再」再録をしようと思います。まあ、自分で読み返す意味もありますし、Facebook開始以降の読者の皆さんの中には、お読みいただいていない方もいらっしゃるはず。というわけで、以下、翻訳について書いた昔…

『オオカミを森へ』(仮題)

先週から校正に入っている作品です。キャサリン・ランデル作の "Wolf Wilder"、邦題は『オオカミを森へ』になる予定。版元、小峰書店のHPにも出ましたので、わたしも紹介しておきます。9月発売予定。 原書の表紙、どうです、いいでしょう? 左から、イギリ…

鈴木啓太、引退記念試合

17日(月)、埼スタで行われた啓太の引退試合は、とても幸せな90分プラスアルファだった。 啓太は、レッズがJ2に落ちた年に入団して浦和一筋、自分がレッズサポになってから活躍や失意や決断を見守ってきた選手だ。

暑い!

ひと月ばかり乗っていなかったので、バッテリー上がりが心配で、朝、チェック。頼りない音でしたが、無事にエンジン始動。 いつもの一時間周回コースを走ってきました。ちょっぴりですが、比企丘陵を抜ける適度なワインディングがあります。 それにしても、…

ロシヤの仲間たち

先日、友人が、モスクワに留学していた娘さんを迎えにいき、こんなお土産を買ってきてくれました。 拙訳、『30秒でわかる地球』と『30秒でわかる宇宙』(いずれも三省堂より)のロシヤ語バージョンです。「ゼムリャー・ザ・トゥリッツァツィ・セクンド」、「…

父を送って

先月末に父が亡くなりました。93歳でした。 このことに何もふれずにブログを続けることができず、しばらく投稿していませんでした。ただ、父にまつわることを書きはじめると、それは、長文の、しかも読者のみなさんには何の関係もない内容になってしまうので…

ちょっと、ひと休み。

今日の帰りの列車から、パチリ。いい風景です。 時々、都心から遠いなあ、と思うこともありますが、こういう風景を見ると、よかったな、とも思います。今日、東上線の車窓から撮りました。 いろいろ忙しいので、更新をちょっとひと休みします。ちょっとだけ…