翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

訳書リスト11(51冊目)(更新)

 51冊目です。

 

(51)『セント・キルダの子』

 (ベス・ウォーターズ文・絵、岩波書店、2020年9月16日初版発行)

 "Child of St. Kilda", by Beth Waters, 2019

 イギリス・絵本・ノンフィクション

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〈オビ語録〉

「そこは、世界のはての島。世界遺産の島に、かつてあった人々のくらし。消えてしまった文化を、実在した少年の目をとおして伝える、美しい本。2020年ケイト・グリーナウェイ賞最終候補」

「大胆な色使いと構図が、荒れた海に浮かぶ島々の神々しさをとらえ、モノプリント版画の素朴でやわらかいタッチが、きびしい自然の中で営まれていた人々のくらしを暖かく描きだします。やさしくもするどい作者のまなざしは、今はもう住む人のいない島の姿を通して、人間本来のくらしとはなにかを問いかけ、わたしたちが地球という星にくらしていることの不思議さをも感じさせてくれます。──原田勝」

 

 編集は三輪侑紀子さん、装幀は岩波書店、印刷は半七印刷、製本は松岳社です。みなさん、ありがとうございました!

 

(M.H.)



 

『セント・キルダの子』9月16日発売!

 何度かご紹介してきた絵本、『セント・キルダの子』の見本が届きました。この本は、原書を見た時から、とにかくどこかで出してほしいと思い、何社かもちこんだあとに、岩波書店さんから出してもらえることになった本です。とてもうれしい。

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訳書リスト10(46〜50冊目)(更新)

 50冊目です。

 

 (50)『ネルソン ・マンデラ (信念は社会を変えた! シリーズの指針として)』

 (セロ・ハタン&ヴァーン・ハリス著、あすなろ書房、2020年9月9日初版発行)

 "Nelson Mandela" (I know this to be true, guiding principles), by Sello Hatang & Verne Harris, 2020

 アメリカ(出版社はニュージーランドのBlackwell and Ruth Limited)・一般・ノンフィクション

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〈オビ語録〉

「リーダーの資質とは?」

「このシリーズの編集指針となったマンデラの生き方を、彼と共に自由のために闘った腹心の部下たちが、まったく新しい視点で分析した1冊!」

「このシリーズは、ネルソン ・マンデラの生き方に触発されて、現代の影響力をもつリーダーたちが真に重要と考えていることを記録し、共有するために編まれました。」

「46年かけて法学の学士号を取得。アフリカ民族会議(ANC)では48年かけて党首に。そして、27年におよぶ獄中生活。ネルソン ・マンデラの知られざる素顔とは?」

 

 編集は山浦真一さん、翻訳協力は小宮由紀さん、装幀は城所潤さん・大谷浩介さん(ジュン・キドコロ・デザイン)、印刷は佐久印刷所、製本はナショナル製本です。

  ありがとうございました!

 

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『月でたんじょうパーティーをひらいたら』読書感想画指定図書に。

 去年翻訳した、『月でたんじょうパーティーをひらいたら』(ジョイス・ラパン文、シモーナ・チェッカレッリ絵、縣秀彦先生(国立天文台)監修、廣済堂あかつき)が、第35回読書感想画中央コンクールの、小学校高学年の部の課題図書になりました。

 これでまた、翻訳した本を、たくさんの子どもたちに読んでもらえます。

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『ネルソン・マンデラ』9月9日発売!

『ネルソン・マンデラ(信念は社会を変えた!シリーズの指針として)』(セロ・ハタン&ヴァーン・ハリス著、拙訳、あすなろ書房)の見本が届きました。いい写真、きれいな装幀です。見本が届いた時が、いつも一番うれしい。

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 少し中身の紹介を。

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山に住みたい

 お盆はどこへも行かなかったので、近場でと思い、赤城山へ行ってきました。うちから車で一時間ほどで、川場村の道の駅、川場田園プラザへ行けることがわかりました。ここ、なかなかいいです。川場村のビールも飲めます。レストランもいくつかあるし。

 買い物、食事後、赤城山の北側からがらがらに空いているワインディングロードを40分ほど登り(次はバイクで来たい!)、大沼と覚満淵(カクマンブチ)へ。覚満淵は駐車場から1分でこんな感じ。

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『山は しっている』

『山は しっている』(リビー・ウォルデン作、リチャード ・ジョーンズ絵、横山和江訳、すずき出版)を、訳者の横山さんから送っていただきました。これ、表紙しか見てないことを前回のエントリーで書いたら、送ってもらっちゃいました。横山さん、ありがとうございます。)

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月刊書評誌「子どもの本棚」9月号

「子どもの本棚」2020年9月号に寄稿しました。
 特集が「世界への窓──翻訳作品をとどけたい 新訳での再発見──」となっていて、菱木晃子さんによる「ピッピ」と「カッレ」の新訳の話や、こみやゆうさんの子どもの本の翻訳に対する考え方が載っています。

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 わたしはこの特集の中ではないのですが、My Messageのコラムに「なぜ「若い読者」にむけて「外国」の「文学」を翻訳するのか?」という文を寄せました。藤沢市での講演のために考えたことを、ここでも再度まとめて書いています。

 (1)外国の物語であることの意味、(2)文学による擬似体験、(3)登場人物・読者が子どもや若者である意味、にまとめています。機会があれば読んでいただければうれしいです。図書館にはおいてあるのではないでしょうか。どうぞよろしく。

 

 あ、新刊紹介では『兄の名は、ジェシカ』をとりあげていただきました。ほかに、知ってる方の訳書では、中野怜奈さん訳の『おひめさまになったワニ』、横山和江さん訳の『山はしっている』(これ、表紙が超絶きれいなのですが、中をまだみてない……)、沼野恭子さん訳、オレイニコフ作の『ちいさなタグボートのバラード』(オレイニコフの絵はほんとすごいから、ぜひ一度見てほしい! 沼野さんは大学の同級生です)、野坂悦子さん訳の『ねえさんの青いヒジャブ』が紹介されています!

 

(M.H.)

本をいただきました。

 とりあえず、昨日、深夜に、アグネス・チョウさんは保釈され、ほっとしています。

 

 昨日は、いただきものの本が二冊、同時に届き、驚くやら、うれしいやら。なかなかこういうことはありません。せっかくなので、以下に紹介させてください。

 

 1冊目は『アートにみる身ぶりとしぐさの文化史』(デズモンド・モリス著、伊達淳訳、三省堂)

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 担当編集者さんと伊達さんをつないだだけなのですが、こんなに豪華な本をいただいてしまって恐縮です。320ページ、カラー、3600円。絵画や彫刻、ポスターなどにみられる人間のポーズを読み解く本です。翻訳者としても興味深い本。

 編集者さんは同じ高校を、伊達さんは同じ大学を卒業している縁です。モリスの本を、他社で訳されていた伊達さんのお仕事を知っての依頼でした。こういう訳者の選び方はうれしいです。

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