翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

湯河原合宿

先週末は、今年も一泊で、高校のソフトテニス部の先生・OB仲間で合宿してきました。土曜の午後はひたすら試合、温泉後、夜は宴会、日曜は朝5時起床で試合、朝食後、試合……。 ね、合宿でしょ。平均年齢、六十オーバーだっていうのに。 高校の三年間は、やは…

民主主義の話 ──『MARCH 2』

『MARCH 2』読みました。「アメリカの黒人たちによる公民権運動を描いた」コミックの翻訳版です。どうしても、こういう紹介になってしまうのですが、でも結局、これは、民主主義を自分たちで主張し、守った人たちを描いた作品で、「民主主義の話」なのだと思…

『あのころはフリードリヒがいた』

川越の絵本カフェ、イングリッシュブルーベルさんでの「海外古典児童書を読む会」、今日の課題本は『あのころはフリードリヒがいた』。ハンス・ペーター・リヒター作、翻訳は昨年亡くなられた上田真而子さん、岩波少年文庫です。1961年の作品。いわゆる、ナ…

ノンフィクションはつらいよ。

ここのところ、ノンフィクション作品を翻訳しているのですが、終盤にさしかかって、いつもの調子が出ません。フィクションなら、「あちこち丸くして、なめらかにして」それで味が出ることをめざすイメージなのですが、ノンフィクションだと、どうも勝手がち…

本を作る話

時々、思うのですが、自分は本を読むより、本を作っている人の話を聞いたり、読んだりするほうが好きらしい。 昨日は、見てもらいたい絵本があったので、ゴブリン書房のTさんとお会いして、いろいろおしゃべりしてきました。

『ライラエル』── 翻訳勉強会(6−1)

月に2回の勉強会、今日から『ライラエル』の一部を扱うことにしました。 ガース・二クス原作、「古王国記」の二巻目にあたります。自分で訳しておきながら、久々に読むと、やっぱりおもしろい。 (これは文庫版の表紙。上下巻をならべると、つながっていま…

『ぼくはアイスクリーム博士』

ピーター・シスの絵本です。 『ぼくはアイスクリーム博士』(ピーター・シス作、たなかあきこ訳、西村書店)。 うーん、なんだこのポップで明るい色使いは! わたしの知ってるピーター・シスじゃない(笑)!! 『星の使者』や『生命の樹』の、どこか陰のあ…

ホオの木

ゴールデンウィークは、そういう実感もないまま終わりました。上野公園のイベントは楽しかったなあ。でも、仕事っちゃ仕事だし。翻訳作業はそれなりに進みました。 これは近所で見つけた朴の木の花。でかい。なんか、わけのわからない畏怖を感じるのはわたし…

売り子はみんな翻訳者!

今日は上野公園のブックフェスタで、本を売ってました! JBBY(日本国際児童図書評議会)のブースはこんな感じ。読者の皆さんと直接ふれあえて、お話もできて、とても楽しい一日でした。 今回は今日一日だけの翻訳書ブースでしたが、早くも、来年は三日間や…