翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

湯河原合宿

 先週末は、今年も一泊で、高校のソフトテニス部の先生・OB仲間で合宿してきました。土曜の午後はひたすら試合、温泉後、夜は宴会、日曜は朝5時起床で試合、朝食後、試合……。

 ね、合宿でしょ。平均年齢、六十オーバーだっていうのに。

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 高校の三年間は、やはりこの部活の思い出が一番あって、でも、自分の記憶は、医者で博覧強記の同期のIくんの記憶の半分くらいしかない。自分はほんとにまわりを客観的に見られない人間だったし、今もそうだと思います。

 でも、部活ばかりしてたわけじゃなくて、大量の外国文学を読んだのも高校時代。現代国語のK先生の名講義が楽しみだったのもこの時代。いろんな意味で、今につながる基礎になっていると思う。

 

 塾で高校生を教えていると、やっぱり、ちょっと忙しすぎると思う。必然、削られているのが本を読む時間、映画を見る時間じゃないだろうか。本好きの子は今もいて、頼もしく思うけれど、もう少し余裕があればなあ、と思う。

 いや、ちがうのかな。もっと幼いころに本の楽しさを知ったからこそ、10分の休み時間でも、それこそ読みかけの小説の続きを読んでいたのかもしれない。

 

 忙しい今の高校生が、読み始めたらやめられなくなる本を翻訳しないとね。

 

 

 

 ま、湯河原では、そんなことはまったく考えず、ひたすらボールを追い、おいしいご飯を食べ、お酒を飲んでました。幸せでした。

 そうだ、H先輩、いくら酔っぱらってるからっていって、夜中の2時に便所の扉をあけて、明かりつけずにこっちむかって便器に座ってないでください。寿命3年縮みました(笑)。

 

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(M.H.)