翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳の周辺

「子どもの本棚」2020年10月号

「子どもの本棚」10月号の、複眼書評のコーナーで、拙訳『兄の名は、ジェシカ』をとりあげていただきました。坂内夏子さんと白瀬浩司さんの書評が、上下二段でならべてあります。おもしろい構成の書評欄です。ふつうは、どなたか一人の書評が載るものですが…

『月でたんじょうパーティーをひらいたら』読書感想画指定図書に。

去年翻訳した、『月でたんじょうパーティーをひらいたら』(ジョイス・ラパン文、シモーナ・チェッカレッリ絵、縣秀彦先生(国立天文台)監修、廣済堂あかつき)が、第35回読書感想画中央コンクールの、小学校高学年の部の課題図書になりました。 これでま…

月刊書評誌「子どもの本棚」9月号

「子どもの本棚」2020年9月号に寄稿しました。 特集が「世界への窓──翻訳作品をとどけたい 新訳での再発見──」となっていて、菱木晃子さんによる「ピッピ」と「カッレ」の新訳の話や、こみやゆうさんの子どもの本の翻訳に対する考え方が載っています。 わた…

本をいただきました。

とりあえず、昨日、深夜に、アグネス・チョウさんは保釈され、ほっとしています。 昨日は、いただきものの本が二冊、同時に届き、驚くやら、うれしいやら。なかなかこういうことはありません。せっかくなので、以下に紹介させてください。 1冊目は『アート…

「Casa Brutus」9月号

月刊「カーサ ブルータス」9月号は、「大人も読みたいこどもの本100」特集なのですが、なんとその081番に、拙訳『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン作、ゴブリン書房)を載せていただきました! 表紙は言わずと知れた『エルマーのぼうけ…

文学には論理がないのか?

2020年7月31日の朝日新聞の社説。高校の国語が、22年度実施の学習要領で、「論理国語」と「文学国語」という選択科目になる、という話。 暴挙です。

「信念は社会を変えた!6人のインタビュー」シリーズ

『グレタ・トゥーンベリ──信念は社会を変えた!6人のインタビュー』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブディ編、橋本恵訳、あすなろ書房)。すでに書店にならんでいます。 6冊シリーズのうちの1冊ですが、9月にはシリーズのうちの『ネルソン・マンデ…

Catalina

昨夜、ふと思いたって、iMac のOSをCatalinaにバージョンアップし始めました。パソコンのOSを入れ替えるのは、昔、いろんな苦労を味わっているのでおっかないのですが、締め切り間際の原稿がなく、ちょっと間隔があいたので、この隙に、と。 さほどトラブル…

『土曜日はお楽しみ』

今日は久しぶりに、川越のイングリッシュブルーベルさんで「古典児童書を読む会」がありました。課題本はエリザベス・エンライト作、谷口由美子訳の『土曜日はお楽しみ』。 これはとてもおもしろく読めました。もう80年も前のアメリカで書かれた作品ですが、…

長くやっていくための10の秘訣

先日、拙訳『兄の名は、ジェシカ』や『ヒトラーと暮らした少年』の原作者、アイルランドの作家ジョン・ボインさんが、「作家として長くやっていくための10の秘訣」をツイッターに書いていました。 これ、「作家」を「翻訳者」に読みかえると面白いと思ってと…

"Child of St Kilda"

ケイト・グリーナウェイ賞の最終候補に残った8作品の中の一冊、"Child of St Kilda" 。ただ今、翻訳中です。 原作者 Beth Waters さんの初めての作品ですが、グリーナウェイのショートリストに残りました。グリーナウェイ賞はロングリストがたしか50作品く…

ケイト・グリーナウェイ賞

15日に発表された今年のケイト・グリーナウェイ賞は、ショーン・タンの "Tales from the Inner City" でした。ショーン・タンはもうずいぶん前から応援していたので、とてもうれしい。来日講演も聴きに行きましたが、柴田さんとのトークが面白かったのをおぼ…

『キャパとゲルダ』読書感想文の課題図書に。

『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』が、読書感想文全国コンクールの課題図書になりました。高校の部のノンフィクションです。 この本は、高校生でも、かなり歯ごたえがあると思いますが、キャパとゲルダ、二人の想いや行動を知って、若い人がいろい…

フェローアカデミー通信講座のお知らせ

昨年に続いて、今年もフェローアカデミーでヤングアダルトの講座を担当します。募集が今日から1か月で、スタートは8月から、6回の講座です。 www.fellow-academy.com

英文法コラムを書きます。

フェロー アカデミーの会員サイト、アメリアに、今日から英文法のコラムを書くことになりました。会員の方はアクセスしてみてください。 www.amelia.ne.jp 英文法が大嫌いだった(今も好きではない)原田の経験から、自分なりに、こんなふうに調べるとわかる…

「BOOKMARK」16号、ウェブで先行公開!

翻訳書を、テーマを決めて紹介しているパンフレット「BOOKMARK」16号が、ウェブで先行公開されました! 紙版は、今回にかぎり、あとから配布となるそうです。 テーマは、人物を描いたノンフィクション。 こちらから全部読めます! https://www.kanehara.jp/b…

『マーティン・ルーサー・キング──非暴力の闘士』

まずは、検察庁法の改悪に反対することを表明しておきます。 この件は前から気にしていますが、黒川検事の任期延長のゴリ押しからの流れはめちゃくちゃです。少しでも論理的にものが考えられる人なら、おかしいことはすぐわかる。というか、これまでのやりと…

カーネーションが来た。

『兄の名は、ジェシカ』のすてきな装画を描いてくださったのは、一乗ひかるさん。その一乗さん制作のチェキを頼んでいたのですが、さっき来ました! 5月だし、カーネーションだ、と思って。 サイン入りです。一乗さん、ありがとうございました。 封筒とラベ…

『独裁政治とは?』

『独裁政治とは?』(文・プランテルグループ、絵・ミケル・カサル、訳・宇野和美、あかね書房、2019)を読みました。 スペインでフランコ独裁政権が倒されたあと、1977年に出た本のテキストに、新しくイラストをつけた絵本で、2016年ボローニャ・ラガッツィ…

Zoom!

Zoom は、マツダの宣伝で Zoom Zoom と使われているように、「ブーン、ヒューン」みたいな意味もあれば、ズームレンズのズームの意味もあるのだけれど、今や、インターネットの会議ツールの方が有名かもしれない。 4月に入り、コロナの影響で、塾の授業が Z…

ジョン・ボイン主催の子ども短編コンペティション、無事終了!

先日のエントリーで紹介した、アイルランドの作家、ジョン・ボイン氏が提唱した、子どもたちの自作短編のコンペティション。その後、どうなったかというと、あっという間に6千通の応募があり、あわてたボイン氏は、締め切り前に打切りを宣言。 ところが、そ…

「芋づる式読書MAP」 by 岩波書店

岩波書店の新書と児童書、営業部の有志のみなさんが、「芋づる式読書MAP」を作ってくださっています。とりあえず、「中高生のための」と「小学生のための」の二つができていて、書き込みのできる白紙バージョンがダウンロード可能。 『夢見る人』が、『モモ…

ガース・二クス氏も朗読!!

「こんな時だから本を読もう!」勝手にキャンペーン第4弾は、なんとガース・二クスさんも自作の朗読を始めました! vimeo.com 幼年向けの短編集、"One Beastly Beast" の中の一編、"The Princess and the Beastly Beast" です。これはわたしの訳が出ていま…

第六回日本翻訳大賞、最終選考対象作品発表

「こんな時だから本を読もう!」勝手にキャンペーン第3弾は、日本翻訳大賞の最終選考対象作品の発表です! 第六回日本翻訳大賞の最終選考対象作品besttranslationaward.wordpress.com またしても、一冊も読んでない……。『ある一生』はずっと気になっている…

ジョン・ボインの短編コンテスト

ケネス・オッペル氏の朗読企画に続いて、「こんな時は本を読もう!」企画紹介キャンペーン第2弾! 前々回のエントリーで紹介した、4月発売の拙訳『兄の名は、ジェシカ』の原作者、アイルランドの作家ジョン・ボインさんが、昨日、同国の作家6人を審査員に…

ケネス・オッペルさんが自著を朗読!

わたしも何冊か翻訳させてもらった、カナダの児童書・YA作家、ケネス・オッペルが、これから三週間、毎日自著をフェイスブックで朗読します。英語なので、わからない人も多いと思いますが、彼の作品を読んだことのある人は、原作者の朗読を聞ける貴重なチャ…

第六回日本翻訳大賞、推薦は31日まで!

6回目となる日本翻訳大賞、推薦は1月末まで。 昨日の勉強会でみんなにきいたら、だれもまだ推薦していませんでした。そんなことではいけません。海外文学をもりあげるために、ぜひ、好きな作品を推しましょう。 写真は昨年、第五回の授賞式の様子。

年賀状、ネコとネズミ

今年は子年。年賀状にはかわいいネズミが多くて、十二支の中でもいちばん絵になる動物のような気がします。そんな中、ゴブリン書房さんからは、あえて猫の年賀状が。 拙訳『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン文・絵、ゴブリン書房)の猫たち…

2019年もあとわずか。

2019年ももうすぐおしまい。今年は帰省しないので、昼間はゲラと戦い、夜は飲み会の日々。 昨日は息子が泊まりにきて、家族三人で食事会。先週金曜日は大学のロシヤ語科出身で、同じ会社で働いていた後輩ふたりと忘年会。その前の日は、ソフトテニスを毎週や…

『弟の戦争』21刷

今日、『弟の戦争』(ロバート・ウェストール作、徳間書店)の21刷見本が届きました。 ありがたいです。初版が1995年、累計4万5千部! 25年近く売れ続けていることがありがたいです。舞台化も4回、かな。