翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

静岡、いろいろ。

 昨日のエントリーでも書きましたが、静岡には神奈川の県立湘南高校で3年間ソフトテニス部(当時は軟式庭球部)でともに汗を流した野澤くんがいて、彼の奥様は静岡県立図書館の職員でもあります。ということで、今回の静岡出張は講演も準備したかいがありましたし、前後の出会いも、野澤夫妻のバックアップでとても有意義な二日間となりました。

 

 講演後は、静岡市内の独立系の書店2箇所につれていってもらいました。

 一軒目は「ひばりブックス」さん。ここは喫茶スペースもあります。海外文学もかなりおいてくれてます。『ぼくは川のように話す』、『おばあちゃんのにわ』はならべて面出しで飾ってくださっていました。ありがとうございます!

https://hibari-books.com/

 静岡県出身の画家で、絵本もたくさん手がけている植田真さんのカレンダーをゲット。

 

 二軒目は「百町森」さん。こちらは子どもの本とおもちゃの店で、野澤夫妻もお子さんが小さいころからずっとお世話になってきた店だそうです。店長の柿田さんは講演も聴きにきてくださいました。

 わたしの訳書もたくさんおいてあって、ありがたや。中央が柿田さん・山崎さんご夫妻。わたしのむかって左がお嬢様。右端のお二人が野澤くんご夫妻です。

https://www.hyakuchomori.co.jp/

 創業1979年といいますから、老舗の子どもの本の店です。看板が目を引きます。中には子どもたちが遊べる部屋があって、とても居心地のいい空間でした。木のおもちゃがいっぱい。ここでは孫のためにおもちゃを買いました。

 百町森は、もちろん『クマのプーさん』に出てくる the One Hundred Acre Wood ですね。

 

 その後、静岡県立中央図書館へ。前夜、一緒に食事した職員の方に、書庫や館内を見せてもらいました。図書館の書庫って初めて入りましたが、管理が大変そう。手狭になっていて、5年後(?)に新しいところへ移転するそうです。子どもの本は、日本で発売される書籍は全点収集の方針だそうですよ。全点! すごい!! 書庫では、ふと見ると、拙訳『王国の鍵』7巻と、『古王国記』文庫6巻が並んでいるのを発見。うれしい。

 

 

 最後に野澤くんのお店の紹介を。

https://www.savilerowclub.com/

「ジャックノザワヤ」という洋服屋さんです。スーツやシャツ、靴までオーダーメイドできます。輸入雑貨やマフラー、セーター、コートなど、こだわりの品がたくさん。よろしかったら。

 また、彼はアイルランドのアランセーターに関しては、日本一の専門家であり、輸入販売元です。くわしくはこちらを参照してください。

https://www.savilerowclub.com/clipboard/aransweater

 各種ファッション誌や書籍でアランセーターの特集をする時は、どこの出版社も、こぞって彼の知見を頼って問い合わせがあるほど。以下は、今年日本でも公開された『イニシェリン島の精霊』についての野澤くんのアランセーター、アラン島専門家の視点からの評論です。くわしすぎます。

https://www.savilerowclub.com/yowa/archives/951

 わたしもこの映画見ました。コリン・ファレルが着てた赤いアランセーターが印象的でした。でもねえ、あんなに指何本も……、ねえ……。

 

 野澤くん、奥様、ほんとにお世話になりました。ありがとう!

 

(M.H.)