翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『ペーパーボーイ』『コピーボーイ』

 水曜日に、書評家の豊崎由美さんと翻訳家の三辺律子さんが、月刊 ALL REVIEWS で、『ペーパーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、拙訳、岩波書店)をとりあげてくださいました。これがとってもいい対談で、自分で訳していながら忘れかけていたあちこちを思い出させてくれ、ニコニコしながら聞く、楽しい1時間半でした。

 豊崎さん、三辺さん、ありがとうございました。

 この本は、原書が2013年出版、アメリカの書評誌 "Horn Book Magazine" で見つけて岩波書店に持ち込んだ本です。訳書が出たのが2016年、7年たってもこうしてとりあげてくださるのは、ほんとうにうれしい。(しかし、豊崎さん、いつまでこの写真使うんだろう……。)

 

 また、ありがたいことに、7月29日に代々木で開かれる日本子どもの会研究会の全国大会では、読書会で『ペーパーボーイ』と続編の『コピーボーイ』をとりあげてくださることになり、わたしも参加することになりました。とても楽しみです。が、ちゃんと読み直しておかないと、細かいところを忘れていることが今回の書評会の視聴でよくわかりました。

(装画はどちらも丹地陽子さん。いい絵だなあ。)

 

 7月29日は、「想像力の使い道──むこう側にいる人たちへ」という演題で講演もさせてもらいます。出席されるみなさん、どうぞよろしく。

 

「第55回日本子どもの本研究会全国大会」のご案内はこちらです。

https://www.jasclhonken.com/2023%E5%B9%B4%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E4%BC%9A/

 

(M.H.)