先週土曜日の読売新聞夕刊、「空色ブックガイド」のコーナーで紹介したのはこの2冊。
『夏の庭 ─ The Friends ─』(湯本香樹実作、新潮文庫)
『ペーパーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、原田勝訳、岩波書店)
テーマは「夏の終わりに」でした。
1冊くらいは自分の本を紹介してもいい、と言われていたので、最初から8月はこの2冊に決めていました。どちらも夏休みの小学校6年生の物語。この書評というか、本の紹介コーナーの仕事の楽しいところは、テーマに沿って2冊の組み合わせを決め、比較しながら紹介できるところ。
読書は、いい本を読んだ時の満足感もさることながら、一冊読むと、この前読んだあれとくらべて、とか、じゃあ次はなにを読もうか、と考え、作者やジャンルつながりで興味が広がっていくところが醍醐味ですよね。そういう2冊を同時に紹介するのは、またちがった楽しさがあって、ほんとうにおもしろい。
次回の私の担当は10月。テーマは決まっています。紹介する本も1冊は決めているのですが、もう1冊、迷ってます。
でも、それも楽しい。
(M.H.)