翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

訳書リスト13(61〜64冊目)

(64)『ぼくの中にある光』 (カチャ・ベーレン作、岩波書店、2024年11月15日初版発行) "The Light in Everything" (2023、by Katya Balen) イギリス、自分探し・家族 〈オビ語録〉 「家族になること。自分の心に耳をすませること。不器用なふたりが見…

カチャ・ベーレン4作品、紹介フリーペーパー

ここのところ連続して紹介してきた、カチャ・ベーレンの訳書4作品ですが、それぞれの版元、あすなろ書房、岩波書店、評論社が協力して、「三社合同、カチャ・ベーレン作品、おすすめ! フリーペーパー」を製作しました。 A4サイズを四つ折りにしたもので、…

JBBY50周年記念シンポジウム&祝う会

昨日は神田の出版クラブビルで、JBBY(日本国際児童図書評議会)のシンポジウムと、50周年を祝う会がありました。2時からのシンポジウム「いま、子どもの本へ世界とどうかかわるのか」では、世界で活躍している作家・画家のみなさんからのビデオメッセージに…

カチャ・ベーレン、『ぼくの中にある光』

ベーレン作品の日本語版4冊目は、拙訳、岩波書店刊、『ぼくの中にある光』(原題 "The Light in Everything" )です。11月15日発売、とご案内してましたが、15日は発行日で、発売日は19日(火)らしいです。もうしわけない。発行と発売がちがうのは、なぜ、…

カチャ・ベーレン、『ぼくたちは宇宙のなかで』

カチャ・ベーレン作品紹介第3弾は、先週発売されたばかりの『ぼくたちは宇宙のなかで』(原題 "The Space We're In" )。評論社から、こだまともこさんの翻訳で。 なんて魅力的なカバーなんでしょう。日本語版の装画は嶽まいこさん、本の装画をたくさん手が…

カチャ・ベーレン、『ブラックバードの歌』

カチャ・ベーレン作品紹介、第2弾。 『ブラックバードの歌』は千葉茂樹さん訳、あすなろ書房から、昨年の10月に出ています。 原題は "Birdsong" 、リチャード・ジョンソンの挿絵が入っています。日本語版は、千葉さんの訳に、鈴木まもるさんの挿絵。100ペー…

古典児童書を読む会、宮沢賢治『どんぐりと山ねこ』ほか

川越の絵本カフェ『イングリッシュ・ブルーベル』さんで、古典児童書を読む会がありました。いつもは翻訳物を読むのですが、今回は宮沢賢治の「どんぐりと山ねこ」。岩波少年文庫の『注文の多い料理店』が指定だったのですが、うまく借りられず、世界文化社…

カチャ・ベーレン、『わたしの名前はオクトーバー』

というわけで(承前)、カチャ・ベーレン作品の紹介です。 『わたしの名前はオクトーバー』(こだまとこも訳、評論社)。原題は "October, October"。2022年のカーネギー賞受賞作です。最初に原題を見た時、変わったタイトルだな、これはなにかあるぞ(?)…