翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『民主主義は誰のもの?』

 注文していたこの本が届いたので、用事ついでに、川越までとりにいってきました。

『民主主義は誰のもの?』(文・プランデルグループ、絵・マルタ・ピナ、訳・宇野和美、あかね書房)

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 先日、紹介した『独裁政治とは?』とは、画家が(というか、こちらはコラージュなのですが)ちがうので、少し印象が異なります。コラージュ、おもしろいですね。見返しには、作者のマルタ・ピナさんのお友だちの画家さんたちの顔写真がいっぱい。子どものころの写真を使っている人もいて、楽しい。テーマをよく表現しています。

 

 それでね、出だしが、「民主主義は、なにをしてあそんでもいい、自由時間のようなものだ。」なんですよ。うひゃっ、と思いますが、だんだん、そこから話が進んで、選挙とか、政党とか、のことを、ちょっとレトロで、不可思議なコラージュで解説していきます。

4年か6年たつと、人々はまた、
いちばんいいと思う政党をえらぶことができる。
それには、情報がよくいきわたっていなければならない。

 今回は、 ここがいちばん気になったかな。

 

 どうにか検察庁法の改悪法案は、審議延期になるようですが、ほんとうに今の政権はなにをやるかわかりません。NHKの国会中継が、とにかく少なすぎます。昔はだれが見るんだ、って言ってたけど、あれは必要だったんだなと今更ながら思う。

 受信料払ってるんだし、見せてくれ。YouTubeで見られない年寄りが、田舎にはたーくさんいるんだ。ここんとこの国会でのやりとりを見れば、いくら保守的な人だって、おかしいと思うだろうに。

みんなが、しっかりとすべてを見ていることもたいせつだ。
なぜって、あまいことばやお金や守られない約束で、
人をだますのはかんたんだからだ。

 マスクなんか配ってないで、この本を国民全員に配ったらどうでしょうか。

 

 あ、翻訳は宇野和美さん。というか、このシリーズを日本に紹介したのが宇野さん。いいお仕事されてます。さて、シリーズはあと2冊、『社会格差はどこから?』と『女と男のちがいって?』。これも欲しい。

 

 

 

 絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」さんの前のバラ。まあ、なんというきれいな赤。

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 ひさしぶりにバイクを走らせました。小雨にふられましたが、涼しくて気持ちよかった。W400もオイルも替えてやったし、快調です。

 早く県境を超えてツーリングに出かけられますように。

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(M.H.)