『ぼくは川のように話す』のペア、ジョーダン・スコット(文)とシドニー・スミス(絵)の新しい絵本が、偕成社より、6月19日に発売されます。
タイトルは『おばあちゃんのにわ』。タイトル文字は、今回も荒井良二さん。
https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034253908
↑こちらの偕成社さんのリンクから、中のページが少し見られます。
今回も、文を書いたカナダの詩人、ジョーダン・スコットさんの幼いころの思い出がもとになっています。『ぼくは川のように話す』では、吃音のある少年と父親のやりとりが描かれていましたが、今度は、スコットさんの、ポーランド生まれのおばあちゃんとの思い出が下敷きになっています。おばあちゃんと少年の関わり方がとてもやさしい。
スミスさんの絵は、今回もすばらしい。逆光の魔術師、とわたしは勝手に呼んでますが、彼の光のとらえ方は、絵本作家としてはめずらしいような気がします。色ではなく、光を描いている。そして、細かいところまで描きこんだページが多いので、すみずみまで楽しめますよ。
『ぼくは川の……』もそうでしたが、カバーをはずすと、表紙はまた別の絵になっています。おばあちゃんとぼくの肖像画。やっぱり光の描き方が美しい。あ、原題の Baba は、ポーランド語で「おばあちゃん」です。
ぜひ!
(M.H.)