翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

1st ステージ 第13節 HOME vs 鹿島アントラーズ

 ◯2ー1 (71分 武藤、83分 関根)(5月23日(土)@埼スタ)

  リーグ戦12戦負けなし、ホーム7戦連続勝利! 首位をがっちりキープ。いやあ、鹿島やガンバに勝つと、なんでこんなに気持ちいいんだろ。しかも逆転だ。

 

 久しぶりのコレオ。今までありそうでなかった(?)細い横縞の浦和トリコロール。

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 先発は、興梠、李、武藤の前3枚、あとはいつものメンバー。陽介、阿部ちゃん。ウガ、関根。槙野、那須、森脇、周作。

 鹿島はダヴィが怪我らしい。ワントップに新しいブラジル人のジネイ。

 前半はかなり苦しめられた。キックオフ直後は、いつものように4バックに見えたので、これなら行けるぞ(ミシャになってから、鹿島には負けてない)と思ったが、時間の経過とともに、小笠原と柴崎のボランチが、うちのシャドーについて下がってくる。時に5バック、6バックのような形。そうなると、真ん中があくはずなのだが、ラインを押し上げて、前後の幅をせばめ、うまく守られていた。

 興梠にはセンターバックのファン・ソッコがしっかりマーク。みんな局地戦で苦戦。鹿島のディフェンスラインは、昌子、ファン・ソッコ、植田、西。みな、ガツガツ体をぶつけてくるし、鹿島伝統のイエローをもらわないファウルの連続で(ほんと、見てて腹がたつ)、なかなかうまくボールが回らなかった。

 鹿島の攻めは、ジネイにあずけて時間を作り、カイオや土居、遠藤がからむ。このジネイに手を焼いた。ダヴィとはまったく違って、よく動き、体をはってキープしてはたく、おりてきて受ける、シュートも、と、大柄だが器用な選手だった。

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 前半はシュート数で大きく鹿島がリード。周作のナイスセーブが何度かあった。

 後半60分すぎに、李からズラタンへのスイッチで流れが変わった。李は、たしかに東京戦でゴールを決めたが、いくら興梠がいるとはいえ、起点になれない。ズラタンはさすがのプレー。この試合の影のMVP。うまく体をつかって後方からの浮き球のパスを胸でトラップ、あるいは足元でさばく、流れながら受ける、もどって受ける、あるいはディフェンス、縦へも突破、と、とにかくすべてのプレーに周囲との連動が見られ、秀逸だった。

 森脇のオウンゴール(ジネイと競りながらのヘディングが周作の頭の上を越した)の時は、一瞬、いやな空気が流れたが、すでにズラタン投入でキープ率が上がり、攻めのリズムは良くなっていた。槙野や森脇が、今季は攻め上がらずに守っているという習慣ができていたこともよかった。去年までだったら、この二人が無理して前がかりになり、追加点を食らっていたかもしれない。

 武藤のゴールはズラタンがペナの右を縦に走り、そこへでてきた絶妙のパス(興梠だったか)をゴールラインぎりからセンタリング。走り込んでいた武藤がフリーでヘディング。2点目は、中盤でジネイを囲んでとったボールを、森脇がペナ左へ縦パス、走りこんだ関根(ウメの投入で、左に回っていた)が中へ切り替えして植田をかわし、跳ね上がるような全身を使ったシュートでキーパーの上を抜き、バーを叩いたボールがゴール内にはずんだ!

 

 武藤のゴールから、埼スタのボルテージは上がりっぱなし。関根の逆転ゴールで最高潮に。その後、鹿島も攻勢に出たが、しのぎきって勝利。終盤の鹿島のCKの場面では、凄まじい音量のWe Are Reds! コール。マーキングの指示も聞こえなかったはずだが、サポも一丸で守った、と言っておきたい。

 とにかく、みんな最後まで手を抜かず、よく走っている。得点シーンは今季はゴール前に何人も走りこんでいることが象徴的。武藤がそのシンボルだ。武藤のチャントはいいね。関根のは歌いにくくてむずかしいが、せっかくなんで、なんとか覚えます。

 

 ここ3年の経験で、浮かれるとろくなことはないのは、選手もサポも身にしみてわかっている。一つ一つだ。次節は鬼門の鳥栖。勝って帰ってきてくれ。(M.H.)