★欧米の人は、名前や地名の読み方にさほどこだわりがないようで、作者から「好きに読んでくれ」なんていう返事が帰ってくることもしばしば。日本人がこれほど名前の発音にこだわるのも、日本語のカタカナが表音文字だから。文字にしてしまうと読み方が一通りに定まってしまいます。アルファベットは、ある程度音は表わすものの、読み方が一つではないので、便利といえば便利、不便といえば不便です。(2017年09月09日「再」再録)★
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固有名詞の表記はほんとうに悩ましい問題です。
今、翻訳中の小説は、山の話だということは、以前も触れましたが、まずは「エヴェレスト」か「エベレスト」か、で悩みます。「エベレスト」のほうが日本人にはなじみがありますよね。さて、どうしたものか。いやいや、チベット語なら「チョモランマ」、ネパール語なら「サガルマータ」でしょ。
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