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翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ダーウィン

 日曜日の夕方、BS日テレで放送している「久米書店」。久米宏さんと檀蜜さんが、毎回話題の新書を著者を招いて紹介する書評番組です。 5月には『翻訳百景』の話で、越前敏弥さんも出演されました。これ、おもしろい番組なので、録画してちょくちょく見ているのですが、先日、あることに気づきました。

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( BS日テレ - 「久米書店~ヨク分かる!話題の一冊~」番組サイト )

 

 これです。    ↓

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 これ。

生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯

生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯

 

 

 この番組、以前は下北沢の「ダーウィンルーム DARWIN ROOM」( DarwinRoom of Darwin Room )という書店+カフェ+グッズ販売店(でいいのかな?)で収録されていました。今はスタジオ収録ですが、このお店がセットを監修しているそうです。

 そして、スタジオ収録になってから、拙訳、ピーター・シス原作のダーウィンの伝記絵本『生命の樹』を、久米さんのすぐうしろの棚に面だしで置いてくれているではありませんか! この本、すごいんですよ。まあ、伝記絵本といえばそれまでですが、例によって、シスの徹底的な資料の読み込みと細密な絵がみごとで、わずか30数ページの絵本ですが、じっくり読み、絵を見ていくと、1時間くらいかかります。

 ビーグル号での世界一周から『種の起源』まで、翻訳は裏取りが大変でしたが、とてもおもしろかった! 図書館の児童書コーナーにはたいていあると思いますから、ぜひ、一度ごらんになってください。これ、大人がはまる絵本です。

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 個人的には、この『ビーグル号航海記』を再現したページが好きです。限られたスペースに絵とマッチするように訳文をはめこむのが、苦しくも楽しかったのを覚えています。

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 文章はどれも『ビーグル号航海記』からの抜粋なんですよ。こうして絵をつけると、記述が生き生きとしてきます。人間臭い文章で、しかも、ダーウィンはこの時まだ20代前半。博物学者の調査記録でもあり、また、若者の冒険旅行記でもあるのです。

 

 ぜひ!

(M.H.)