本はわりあい、固まって、どさどさと届くような気がします。
ここ二、三日の本たち。
レヴィサンの『エヴリデイ』。これ、以前、原書(右)を読んだことがあり、気になっていたのですが、訳すのがむずかしそうで、うーん、と思ってたら、三辺さんが訳してくれました。原書の表紙もいいけれど、日本語版の表紙、いいですね。そう、こういう話です。オビにある通り。ね、ふしぎな設定ですが、そこにはわたしたちが日常感じるような人間関係の機微や、生きてることの実感や実感のなさが、あちこちにのぞいて、ドキッとするのです。
今度の日曜日、BOOKMARKのイベントで三辺さんとご一緒するので、苦労話とかもきいてみようかな。
と、なにげに宣伝を。残席わずか(だと思います)。
左は友人が送ってくれた本(ありがとうAさん)で、リアル本屋の話ですねえ。リアルをつけないと、本屋の話ができない時代になってしまいました。右は密林書店から送られてきました。これはリアル本屋まで買いに行けないからゆるして。
これは届いたわけじゃなくて、借りてきました。来週、川越のリアル本屋( Ehon Cafe - English Bluebell - )でやる読書会の課題本です。そもそもバンビってディズニーでしか知りませんでした。せっかくだから、高橋健二さんと上田真而子さんの訳をくらべてみることにしましたが、出だしから、ふーむ、なるほど、というちがう訳文。時代のちがいもありますね。上田さん訳は2010年、高橋さん訳は1952年。そりゃちがうはずです。
ああ、おとといは、このイングリッシュブルーベルさんで翻訳勉強会をやったのですが、課題本の『ライラエル 古王国記2』の原作者、ガース・二クスは、上の『エヴリデイ』の原作者レヴィサンとお友だちで、それがレヴィサンの名前を知ったきっかけだったことを思い出しました。おお、めでたく話が一周しました。
というわけで、翻訳の合間を縫って、読書だ。
(M.H.)