今年も楽しかった!
受賞作は
『ガルヴェイアスの犬』(木下眞穂訳、新潮社)
『JR』(木原善彦訳、国書刊行会)
写真は二次選考に残った16作の書影です。
最終選考に残った五作はこちら。
いつもながら、米光さんの軽快な司会と、選考委員、金原瑞人さん、岸本佐知子さん、柴田元幸さん、西崎憲さん、松永美穂さんの、それぞれの個性的な解説が楽しくて、そして、何より、会場も含めて、その場にいる200人近くの人たちの、「圧倒的な翻訳文学肯定感」が心地よくて、この雰囲気にひたるために行くのが目的の大部分になりつつあります。
毎日パソコンに向かっていると、だれが見てくれているんだ、読んでくれるんだ、と思うわけですが、ここへ行けば、だいじょうぶ、自分もこの、外国文学への熱意と愛情にあふれた集団のメンバーの一人なんだ、と確認できるのでした。
それにしても、今回も、木下さんの原作者との交流や、新潮社とのやりとり、木原さんの、あの大部の翻訳にかけた年月など、話を聞くだに、自分の仕事の甘さを痛感するのでした。もうちょっとしっかりやらないとね。
昨日は時間がなかったので、二次会へは行かなかったのですが、入場の並びで、でんすけのかいぬしさん、タカラームさんとお会いし(いつもお世話になっているお二人ですが、こうしてペンネームで触れてると、ご本名が出てこなくなっちゃうんで、困るんですが……)、お話できました。なんと、三人ともチケットの番号が一桁、どれだけ速攻申し込んでるんだか……。
帰り際にも、ああ、こんにちは、こんにちは、と、翻訳仲間と会えるのもこの会の素敵なところですね。皆勤賞なので、来年も、再来年も、ずっと行きたい。
左から、平岩さん、米光さん、金原さん、西崎さん、柴田さん、受賞された木原さんと木下さん、岸本さん、松永さん。楽しいひと時をありがとうございました。
ガルヴェイアス、買いました。
(M.H.)