翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ガザ、とにかく停戦を。

 ちゃんと理解しようと思って本や新聞を読んでいるうちに、どんどん情勢が悪化していて、とにかく停戦してほしい。これは明らかにジェノサイドだ。しかも、それが21世紀の今起きていることが、どうにも悔しい。

 岡真里さんの緊急講義をまとめた『ガザとは何か』、多くの人に読んでもらいたい。

 

 ユダヤ人のホロコーストに関連する書籍を何冊か翻訳してきた身からすると、どうしてイスラエルがパレスチナに対してあんなことができるか不思議。いや、イスラエルだから、なのか。

 

 ハマスが先に手を出したからというが、それまでの経緯を考えてほしい。また、自衛権行使の要件が満たされた反撃の限度を戒める、国際慣習法上の「比例原則」という考え方も大事だと思う。

 いわゆる倍返し(どころではないが)を戒める考え方だが、以下のリンクにある、東京外大の伊勢崎賢治名誉教授の「比例原則」の解説と、停戦交渉の経験に裏付けられた提案には説得力がある。そして、日本はなにができるか、という提言も。

https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/28594

 

 

 そして、今、訳しているのはウクライナのルポ。訳すのがつらい本だけど、大事な仕事なのでがんばります。

 

(M.H.)