翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

新刊予告、『ブライアーヒル の秘密の馬』

 今日はもうすぐ出る新刊の紹介です。

『ブライアーヒル の秘密の馬』、原題は "Secret Horses of Briar Hill"。小峰書店から、2月末に発売予定。澤田亜沙美さんとの共訳です。すでにアマゾンでは予約受付が始まっていますが、書影がまだ出ていないので、今日は原書の書影を。

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 左がイギリス版、右がアメリカ版。日本語版には左のイギリス版のイラストが使われます。

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JBBY 子どもの本の翻訳フォーラム

 3月9日(土)14時〜16時、青山の東京ウィメンズプラザで、JBBY(日本国際児童図書評議会)主催のフォーラムが開かれます。

 パネリストは、宇田川エイヴリさん、前沢明枝さん、わたし、司会はさくまゆみこさんです。どんな話になるのか、わたしも楽しみ。宇田川さんは、日本の児童文学を英語に翻訳している方なので、どういう視点で作品を選んで翻訳されているのか、興味津々です。

 お申し込みは以下のリンクから。

 

peatix.com

 

 わたしは、とくに『ペーパーボーイ』を中心にしゃべる予定。

 最新訳書の『夢見る人』(パム・ムニョス・ライアン作、ピーター・シス絵、岩波書店、2月末刊行予定)の話もできるといいな。詩人パブロ・ネルーダの幼い頃を自伝からふくらませて描いた作品で、緑色のインクで印刷され、シスの絵、ネルーダの詩も入っています。日本語版の装幀もとてもきれいですよ!

 

 当日は、登壇者の書籍を会場で販売・サインの予定ですので、ぜひ!

 

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(M.H.)

「BOOKMARK」13号

「BOOKMARK」13号を送ってもらいました。

 今回はグラフィックノベル特集「絵+字で、無敵!」

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 今回も、我が家にあった作品は少なくて、そのうちの一冊がこれ。『失われた時を求めて』のコミック版です。ただし、紹介されている祥伝社版ではなく、白夜書房版です。

 これ、以前、白夜書房刊の『風の名前』(パトリック・ロスファス作)をこのブログで紹介したら、当時の担当編集者さんが会いにきてくださって、出たばかりの『失われた時を求めて』を見せてくださったのでした。あんまりきれいな本で、半ば強奪気味にいただいてしまったものです。

 

 あと『MARCH』は全部ありますが、これもいただきもので……。

 

『キリング・アンド・ダイイング』、『かわいい闇』欲しいかも。『ムチャチョ ある少年の革命』も気になる……。うーん、どれも二千円台後半なのね。あ、『キリング……』は三千円超だ。絵が入ると高くなるんだよなあ。うーむ……。悩んだ末に、とりあえず『ムチャチョ』をアマゾンでポチッと。

 

 「BOOKMARK」の送付依頼の方法はこちらにありますよお。

【 金原瑞人オフィシャルホームページ BOOKMARK 】

 

(M.H.)

 

 

第5回日本翻訳大賞、推薦作募集始まりました!

 推薦は1月31日までです。みなさん、お忘れなく!

 今年は、推薦できる作品が、一人一作品にもどったそうです。一昨年(昨年ではなく)の12月1日から昨年の12月31日までの、一年プラス一か月のあいだに刊行された翻訳作品が対象です。

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【 推薦はこちら | 日本翻訳大賞公式HP   】

 

 しかし、この時期が来るたびに、自分がいかに本を読んでいないかを思い知らされます。なにを推薦しようかな……。

 

 最近、選考過程もさることながら、授賞式そのものが楽しみでなりません。ともかく、みなさん、翻訳界を盛り上げましょう!

 

(M.H.)

月刊「みすず」2018年12月号

「みすず」の12月号で、繁内理恵さんが『弟の戦争』(ロバート・ウェストール作、拙訳、1995年、徳間書店)について、「戦争と児童文学5 空爆と暴力と少年たち3」というタイトルの記事で書いていらっしゃいます。とても詳しい分析で、物語の根底にあっただろうウェストールの意図がくっきりと浮かび上がってきます。

 機会がありましたら、「みすず」の記事、ぜひ読んでいただきたい。

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『Amelia』連載始まりました。

 翻訳学校「フェロー・アカデミー」の会報誌『Amelia』に、今月から一年間、連載記事を書くことになりました。どうぞよろしく。

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 わたし自身はバベルで勉強したのですが、通信講座一年、通学講座二年半(だったかな?)のあいだの、言葉には表わしがたい緊張や不安や希望ははっきりと憶えています。少しでも読者のみなさんのお役に立てますように。どうぞよろしく。

 

(M.H.)

 

PS:年末から風邪が抜けません。午後になると発熱、うーむ。ワクチン打ったのにインフルかなあ〜。みなさんも気をつけて。

美しい目次

 あけましておめでとうございます。

 暮れに愛媛の家内の実家に帰省、親戚と会って昨夜もどってきました。途中、京都で父の墓参り。

 今日は駅伝復路を見たり、年賀状の返事を書いたりしていると、ピンポ〜ン!

 

 ゲラが来た……。来るのは知っていたのですが、三が日からと思いながらパラパラめくってみると……。

 

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(京都駅にて)

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