翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

訳書リスト4(16〜20)

 16作め〜20作めまでの5冊の紹介です。

 

(16)『銃声のやんだ朝に』(ジェイムズ・リオーダン作、徳間書店、2006年)

    "When the Guns Fall Silent", by James Riordan, 2000
    イギリス・ヤングアダルト・サッカー・戦争

〈オビ語録〉

「1914年、クリスマスの朝。数時間前まで戦っていた兵士たちがひとつになった……。戦場でサッカーが行なわれた史実をもとに描かれた物語。戦場はサッカー場に変わった……」

銃声のやんだ朝に

銃声のやんだ朝に

 

 

 

(17)『スカイブレイカー』(ケネス・オッペル作、小学館、2007年)

    "Skybreaker", by Kenneth Oppel, 2006
    カナダ・児童書・冒険ファンアタジー

〈オビ語録〉

「大空を翔ける冒険ファンタジー『エアボーン』待望の続編。財宝を積んだ伝説の幽霊飛行船を探せ! 今度の舞台はさらに空高く、超「高高度」の世界。空に棲む謎の生命体や世紀の大発明プロメテウス機関をめぐって、マットとケイトの新たなジェットコースター・ストーリーが始まる」

スカイブレイカー

スカイブレイカー

 

 

(18)『ガンジス・レッド、悪魔の手と呼ばれしもの』(ディーン・ヴィンセント・カーター作、あすなろ書房、2008年)

    "The Hand of the Devil", by Dean Vincent Carter, 2006
    イギリス・ヤングアダルト・ホラー

〈オビ語録〉

「それは巧妙にしかけられたワナだった。「悪魔の手」と恐れられた謎の生物、その驚愕の正体とは? 息もつかせぬ恐怖のサスペンスYA!」

ガンジス・レッド、悪魔の手と呼ばれしもの

ガンジス・レッド、悪魔の手と呼ばれしもの

 

 

(19)『海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん』(ガース・ニクス作、主婦の友社、2008年)

    "One Beastly Beast (Two Aliens, Three Inventors, Four Fantastic Tales)", by Garth Nix, 2007
    オーストラリア・児童書・短編集・ファンタジー

〈オビ語録〉

「物語のおもしろさがぎゅっとつまった奇想天外なぼうけんの旅へ! 世界じゅうで読まれているベストセラー作家ガース・ニクスはじめての幼年むけファンタジー」

海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん

海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん

 

 

(20)『王国の鍵1、アーサーの月曜日』(ガース・ニクス作、主婦の友社、2009年)

    "The Keys to the Kingdom: Mister Monday", by Garth Nix, 2003
    オーストラリア・児童書・ファンタジー

〈オビ語録〉

「この世界、ありとあらゆるものの創造主……彼女が『遺書』をのこしていたとしたら──? この世界の創造主がのこしたという「遺書」、少年アーサーにしか見えない「ハウス」、現実とは別の世界の「地図帳」、失われた「王国の七つの鍵」、猛烈な勢いで感染が広がった「催眠ペスト」──ぞくぞくする謎に、息もつかせぬストーリー──これぞガース・ニクス・ワールド!」

王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom

王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom

 

 ーーーーーー

(16)の『銃声のやんだ朝に』には、イングランドのサッカー・スタジアムの様子が描かれています。これがまた、 ポーツマス対サウサンプトンのダービー・マッチというボルテージ最高の試合。作者のリオーダンさんが、ポーツマス生まれでポーツマスFCのサポーターだったんです。サッカーファン必読ですよ!

 またポーツマスといえば、元日本代表の川口能活選手がかつて在籍し、一方のサウサンプトンは、現日本代表の吉田麻也選手が、2015年2月現在、在籍しているチーム。イングランドで日本人のゴールキーパーとディフェンダーがプレーするなんて、絶対無理だろうと思っていたのに、日本サッカー、進化してます。(M.H.)