ロバート・ウェストール原作、『弟の戦争』の増刷見本がとどきました。
23刷、累計4万7千部です。初版が1995年ですから、27年目。水色の帯がさわやかですが、この本が読まれるのは戦争がなくなっていない印でもあります。
わたしがイラクにいたのが1981年から83年。イラン・イラク戦争中でした。湾岸戦争が1990年から91年。それを題材にウェストールがこの本を書いたのが1992年。30年たっても新しい戦争が起きています。
先日も『チャンス』の紹介をしたばかりですが、戦争を描いた児童文学を、世界中の子どもが真剣に読んでくれれば、大人になって戦争を始める人は減るはずだと信じたい。
(M.H.)