翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『コピーボーイ』表紙です!

 先日ご紹介した、『ペーパーボーイ』の続編、『コピーボーイ』の書影がアマゾンに出ました。丹地陽子さんの表紙イラストが、またしびれます! 

 

コピーボーイ

 車はオースティン・ヒーリー・スプライト。オープンカー。ボディーの色がたまらない。60年代っぽいです。

 3月末発売予定。まだ、もう少し、ゲラの直しが残っています。がんばります。

 

 主人公の「ぼく」こと、ヴィクターくん、すっかり大きくなっちゃって。

 もう親目線ですね。愛すべき主人公に出会えたことは幸せです。どうぞ、よろしく。

 

(M.H.)

STAMPBOOKS 展示@藤沢総合市民図書館

 湘南台にある藤沢総合市民図書館のYAコーナーで、岩波書店のヤングアダルトシリーズ、STAMPBOOKSの特集展示が行なわれています。

www.lib.city.fujisawa.kanagawa.jp

『ペーパーボーイ』も展示してくださっていて、ありがたい。続編の『コピーボーイ』も、同じくSTAMPBOOKSのレーベルから3月26日発売予定。アマゾンではすでに予約を受け付けています。

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『銃声のやんだ朝に』& 藤沢でのイベントご案内

 書影は、2006年に徳間書店から拙訳で出た本です。

 第一次大戦中、1914年のクリスマスの朝に、戦線をはさんで対峙していたイギリス軍とドイツ軍の兵士たちが、一時休戦をしてサッカーをした、というエピソードをもとに書かれた作品。

 左は原書。かなり印象がちがいますが、まあ、こういうことはよくあります。原題は "When the Guns Fall Silent"、「砲火静まる時」とでもいうんでしょうか。

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 この本、残念ながら、先日、絶版のお知らせが来てしまいました。

 じつは、今月2月23日(日)の、藤沢市総合市民図書館での講演でとりあげる十冊ほどの訳書のうち、トップバッターで紹介する予定の本です。書店では買えなくなっても、あちこちの図書館には入っていると思いますから、ぜひ、読んでみてください。

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第六回日本翻訳大賞、推薦は31日まで!

 6回目となる日本翻訳大賞、推薦は1月末まで。

 昨日の勉強会でみんなにきいたら、だれもまだ推薦していませんでした。そんなことではいけません。海外文学をもりあげるために、ぜひ、好きな作品を推しましょう。

 

 写真は昨年、第五回の授賞式の様子。

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講演会のお知らせ

 2月23日(日)午後1時半〜3時半の予定で、藤沢市総合市民図書館で講演会をやります。お近くの方、ご興味のある方はどうぞお越しください。(追記:お申し込みは1月29日(水)からです。) 

  場所は、小田急江ノ島線の湘南台駅から徒歩十分のところにある、総合市民図書館・点字図書館です。

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 内容を少し以下に。

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初打ち

 火曜日は初打ちでした。年々暖冬で、クレーコートは上々のコンディション。快晴、ほぼ無風。気持ちよかった。

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 年末にガットのテンションを落としてもらったら、ボールが楽に飛ぶようになった気がします。26ポンド。よくわかりませんが、これは、どうなんだろう? あんまりゆるいと吹いてしまいます。昔からの悪いくせです。

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翻訳勉強会@川越、2020年第1回

   今年初回の川越での勉強会は、いつもの訳文検討ののち、ゲストで参加してくださった、児童文学の翻訳家で研究者の前沢明枝さんのお話を聞く時間をもつことができ、とても充実した会となりました。

 前沢さん、わたしの幼いころの愛読書だった『エルマーのぼうけん』の作者、ルース・ガネットさんに取材して本まで書いてしまった方です。留学時代のお話や、ガネットさんから娘のように可愛がられるようになったいきさつは、とても興味深く、同時に元気をもらいました。明るいお人柄の前沢さんですが、確かな語学力と児童文学に対する真摯な姿勢が、お話の端々から感じられました。

「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット (福音館の単行本)

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年賀状、ネコとネズミ

 今年は子年。年賀状にはかわいいネズミが多くて、十二支の中でもいちばん絵になる動物のような気がします。そんな中、ゴブリン書房さんからは、あえて猫の年賀状が。

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 拙訳『夜のあいだに』(テリー・ファン&エリック・ファン文・絵、ゴブリン書房)の猫たちでした。絵本のもちこみで出版までこぎつけたのは初めてだったので、うれしいかぎり。

 

 今年もまた、もちこみの絵本が出せそうです。乞うご期待!

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