翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

敵は錦織

 ゲラが来てるっていうのに、全豪オープンで錦織圭が負けない。

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 しかも、中継がみんな朝の9時くらいからで、生で見てると午前中がつぶれてしまいます。日曜日のツォンガ戦は3−0の完勝でした。3回戦のガルシアロペス戦、1ー0から追いつかれてからの4、5セットの修正が圧巻でしたが、相手がツォンガということで、そんなにうまくいかないだろうと思ったが、いやいや、お見それしました。

    去年までの錦織のいい時は、思いきりのいいショットが連続して決まってゲームを支配していたと思うのですが、この全豪は、落ち着いたプレイスメントショットと、思い切り打つウィナーのバランスがいい。サービスでもそれができている。また、一段レベルが上がった感じ。以前は、なまじこうしたバランスを図ろうとすると、プレイ全体が崩れていたのに、この全豪は、そういうことなしに修正してしまう。問題は、それが次戦のジョコビッチ戦でできるか?    ジョコビッチ相手だと、こうしたバランスだけではポイントをとれなくなり、ハードヒットして、決まってるうちはいいけれど、そのうち……。

 

    あれ、いや、ともかく、昨日は夕方から外での仕事だったので、ファイナルまで行ったら、一日仕事ができないところだったので、3-0でよかったという話(笑)

 

 ビデオに撮っておいて、仕事が一段落してから見ればいいということはわかっているのですが、スポーツの場合、生放送とあとで録画で見るのとでは、おもしろさが倍くらい、いや雲泥の差。

 でも、ここはぐっとがまんして仕事しないと。年に2、3冊しか訳書が出せないんだから、自分にとっては、テニスに例えて言えば、4大大会より重要度が高い。再校ゲラで、これで見直しはほぼ最後なんだから、決勝戦みたいなものだ。

 

 がんばれ、Kei! あ、まちがえた……。がんばれ、自分!

 

(M.H.)