翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ACL ラウンド16 1st leg HOME vs FCソウル

 ◯1−0 (宇賀神、5月18日(水)19:30〜 @埼スタ)

 宇賀神のゴール、集中した守備で先勝。行けるぞ!

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  先発は直近のリーグ、新潟戦と同じ。あの時はやや疲れが見えたので危惧したが、全員ハードワークで貴重な勝ち点3、しかも相手にアウェイゴールを与えなかったことが大きい。

 この日は、ウォーリアから、赤白のデカ旗で入った。

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 ソウルの監督はチェ・ヨンス。現役時代は豪快なヘディングのイメージがあったが、守備戦術は緻密な感じがした。リーグはどう戦ったのか知らないが、うちの研究をよくしてきたことがうかがわれる。守りの時は5−3−2に見えた。大柄な選手が多いソウルのイレブンの中で、サイドバックの二人はやや小柄だが足が速く、関根と宇賀神の縦の突破を食い止める役割。バックラインは非常に高く、中盤の3人の中央には長身の5番の外人選手。こいつが中央への縦パスを監視、長いリーチでボールをからめとっては左右に展開。いい選手だった。中盤3人だと左右を突けるはずなのだが、3ラインを非常にコンパクトにしていて、しかも、前の外人FW二人はチェイスしてパスコースを限定、うまく守っていた。ラインが高ければ裏を狙えるはずなのだが、そこもこのフォアチェックで遠藤や阿部に余裕を与えない。

 得点は右の森脇から斜め前方の宇賀神に大きなサイドチェンジ。ウガはぎりぎり間に合って、ダイレのセンタリング。ぎりぎりだったので、左足をふれずにミートしたがマイナスにもどしきれなかったボールが、キーパーの頭上を越してゴールネットに吸い込まれた。ラッキーではあるが、その後のソウルの固い守りを考えると、ああいう大きな展開とダイレクトプレーが奏功した、とも言える。

 

 その後はお互いに攻め合う、というよりも、守りあう感じだった。ソウルのFW二人、アドリアーノとゼムノビッチのチェイスを、うちのDF陣とボランチ、そして周作がかわしながらパスを回すのが見所だった。ミスがあればやられていただろうが、今のレッズのサッカーの完成度の高さがわかる。危ない場面では蹴りだしてもいたが、前の選手たちも一瞬もサボらずにボールを追い、体をあてた。ソウルのうしろめの選手たちも守備がうまく、パスコースを読み、すばやくポジションを変えながらの守備がすばらしい。5番のボランチ、オスマルも足は速くないが、いい選手だった。

 対して、うちは、やはり遠藤のプレーが圧巻。最後は放り込みに来たソウルの攻撃に対して、まったくひるむことなく、ジャンプ、またジャンプ。空間認識能力の高さと体の強さ、バネに改めて感心。ファウルにならない体の当て方、シュート、ドリブルに対するブロックもすばらしい。頭で勝てない、と思った瞬間、すっとボールの落下地点に入って難なくおさめる。と、思えば、サイドの選手のフォローに回る。機を見て攻め上がる。なんていい選手をとったんだろう!!! 相手が強いと目立つのは、暢久と同じで、6番の伝統を受け継いでくれた。

 宇賀のゴールのあとは、みんなでゆりかごパフォーマンスをしたのは、この日、遠藤の3人めの子が生まれていたからだそうだ。おめでとう! って、まだ23歳なんですけど。

 

 最後は、交代で入ったズラタンもDFラインに入ってはねかえす、ACLノックダウン緊急戦術を発動して、みごとに完封。来週の2ndレグがあるのでウイダイはお預けだったが、ああ、この日こそ歌いたかった。

 帰りは東上線の脱線事故の影響で遅くなったが、勝ったあとはニコニコと帰るんですよね、これが。

 大きなアドバンテージをもらったので、来週のソウルでのアウェイは守らず、アウェイゴールをとりにいってほしい。1点とれば、決まりだろう。

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(M.H.)

 

PS

ソウルの2番は高萩。試合前にミシャとハグ。セットプレーは全部蹴っていた。なんで2番なの? 

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