翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

神戸讃歌

【ルヴァン・カップ 準々決勝2ndレグ HOME vs ヴィッセル神戸】
 ◯4−0(高木2、阿部、李、9月4日(日)18:30〜 @埼スタ

 

 神戸との三連戦、リーグ戦のアウェイでの敗戦から、ナビスコカップ改め、ルヴァンカップ準々決勝のアウェイ・ホームを連勝して、浦和はFC東京との準決勝に駒を進めた。埼スタでの地元決勝をめざす。

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 ところで、ヴィッセル神戸のサポーターは、試合前に「愛の讃歌」の替え歌、「神戸讃歌」を謳う。だれもが知っているメロディに、地元への愛情を重ねた歌は、敵のサポとはいえ、けっこうぐっとくる。

  うちが「We are Diamonds」という、ロッド・スチュアートのセーリングの替え歌を謳うのは、試合後、チームが勝った時だけだから、意味あいは多少違うと思う。浦和は今でこそ勝つことが増えたので、かなりの確率でウイダイを歌えるようになったが、最初はなかなか歌えず、歌詞を覚えることもできなかった。

 FC東京の「You'll never walk alone」(ユルネバ)、仙台の「Country road」など、試合前に歌うサポも多い。とくに、神戸の「神戸讃歌」と、仙台の「カントリーロード」は、どちらも震災のあった地元への想いがこもり、ホームでの大合唱は(テレビでしか見てないけど)胸をつく。

 

 ということで、少ない人数ながら、神戸サポの神戸讃歌を埼スタで聞いた。うちは、「大脱走」のテーマのチャントから入り、一週間に3試合めとは思えない運動量で4−0の快勝。

 3連戦、ネルシーニョはすべて3−5−2のミラーゲームで来た。初戦リーグ戦は、ペドロ・ジュニオール、レアンドロ、渡邉千真、さらにボランチのニウトン、右の高橋峻希が躍動、パスカットからのカウンターを前の3人、2人だけでシュートまでもっていく、という戦術にまんまとはまり、やられてしまった。リーグ戦の敗戦は正直痛い。

 2戦目のペドロ・ジュニオールの退場、昨日の出場停止がうちにとっては大きかった。ただ、昨日はみな運動量もあり、前にボールを供給されないように、奪われたとたんに前からチェックにいき、蹴り出したボールを競る、という今年に入ってとりくんでいるミシャ・プレスを忠実に実行。とくに、レアンドロにはほとんど仕事をさせなかった。

 

 見所はたくさんあった。まずは高木。キレキレのドリブル、タイミングのよい動き出しやパス、過去最高のパフォーマンス。

 関根と峻希の浦和ユース後輩先輩のガチンコバトル。いやあ、意地の張り合いだった。

 青木の90分間の躍動。いい選手です。陽介、遠藤の不在を感じさせなかった。

 宇賀神のがんばり。槙野のけがをよく埋めた。もっとも、これは前からの守備があってこそだが。疲れてたなあ。3人の交代枠を前の選手で使い切った時には、さぞがっかりしたことだろう。

 好調ズラタンにワントップ。阿部ちゃんのPK。大谷のシャットアウト。この前はチョンボしたからね。あげればきりがない。

 あ、そうだ。ミシャの退場があった。あれで選手はのびのびと4点ゲット。ミシャがいないほうがミシャサッカーがうまくいく?

 

 とにかく、気持ち良くスタジアムをあとにしました。

 

(番外)

 試合前の練習で気になったのが、神戸のキーパーコーチ。アレックスというらしいが、豆タンクのような体つきで、とてもキーパー経験者には見えない。身長は180はないと思う。レスリングの選手みたいなのだ。こいつのキックがすごい。左で右で、かなりゴールが決まっていた、っていうか、決めてどうするの? 

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 経歴を調べると、ブラジルのコリンチャンス、ポルトゲーザなど、自分でも聞いたことのある名門チームの指導歴がある。柏からネルシーニョがそのままつれてきたのだろう。こういうのを見るのもスタジアムならでは。

 

 あ、これがクラッカーの「ルヴァン」。ありがとう、ナビスコと、つい呼びたくなるけれど、社名は「ヤマザキビスケット」になったそうです。浦和の初タイトルはナビスコ杯。これからもよろしく。

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(M.H.)