翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

読書感想文表彰式

 拙訳『ハーレムの闘う本屋』が高校の部の課題図書になっていたので、昨日、大手町の経団連会館でひらかれた表彰式に出席してきました。

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 今回は全国で4百万を超える応募があったそうで、すごい規模です。対象となる小中高生の三分の一が書いた計算になるそう。感想文の指導にはいろいろ問題点もあるとは思いますし、自分も感想文を書くのは好きではなかったので、全面的に肯定できないのですが、でもやはり、子どもたちの読書活動に一定の役割を果たしているとは思います。

 また、いつも表彰式に来ると、わたしの訳書を読んでくれた子どもたちに会えるのが楽しみです。今回は、二人の高校生と話ができました。

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日本YA作家クラブ

「日本YA作家クラブ」は、ヤングアダルト作品を出している作家と翻訳家のグループです。サイトはこちら。それぞれのYA作品もチェックできますから、どうぞのぞいてみてください。

【 日本YA作家クラブ 】

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 YAバトン、と称して、毎月二人ずつ、会員の作家・翻訳者がアンケートに答えています。二月分が更新されたところですが、わたしと作家の寮美千子さんの分がアップされています。今は4回り目。過去のものも読めますから、ぜひ!

 今回のお題は「締め切り前や忙しい時によく食べているもの」と「中高生の頃の自分を漢字一字で表すと」と「これから作家や翻訳家を目指す人には何が必要か」の三つです。

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好きなものを訳すと……

 さくまゆみこさんが、ご自身のブログに『ペーパーボーイ』を読んでの読書会のレポートをアップしてくださいました。自分が訳しながら感じていたことを、みなさんが感じてくださっていてとてもうれしかった。さくまさん、ありがとうございます。( 『ぺーパーボーイ』: バオバブのブログ )

 その中に、「本当に好きな作品を訳している、という感じがひしひしと伝わってくる」という感想を述べている方がいらっしゃって、確かに大好きな作品ですが、訳文のどういうところにその気持ちが出るんだろう、と思いました。

ペーパーボーイ (STAMP BOOKS)

 

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「はじめての海外文学スペシャル」取材レポート

 昨年12月に開かれたこのイベント、翻訳者が自薦、他薦で翻訳書を紹介するものでした。アルクさんのサイトに詳細なレポートと動画がアップされましたので、ご紹介します。

www.alc.co.jp

 とてもきれにまとめられていて、関係者の皆さんに感謝です。

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読書会 ─ 『みどりのゆび』

 月曜日は川越の絵本カフェ「イングリッシュブルーベル」(-Ehon Cafe - English Bluebell -)での、古典児童書を読む会でした。課題本は『みどりのゆび』(モーリス・ドリュオン作、ジャクリーヌ・デュエーム絵、安東次男訳、岩波書店)。

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 フランスの本ということで、お菓子はシューケット。飲み物は黒豆ミルク(飲みかけです)。おいしゅうございました。

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