翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

鰯雲とスピン

 ここのところ、面白い原書にはいくつか出会っているのですが、どうも、出遅れているようで、問い合わせては「もう版権売れてます」のパターンが多い。去年はなぜか、さくさくと、「あいてますよ〜」で、もちこみ成功につながったのですが、まあ、こればっかりは仕方がありません。

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(がっかりしてたら、空に鰯雲。きれいだなあ。ただし、鰯雲、見るたびに、イワシの群れじゃなくって、サバの横っ腹に見えるんだけど……。)

 

 ま、翻訳してるのは自分だけじゃありませんから、そううまくはいきません。版権の売れてない本だけとりよせて読むわけにはいかないし、もちこもうかと思ったくらいだから、面白い本を読めているわけですからね。ああ、そもそも、原書を読むスピードが遅いんですよ。最近、日本語の本もさくさく読めなくなってきました。先日、ぱらぱらと三十代のころにつけてた読書記録をみたら、猛烈な勢いで本を読んでてびっくりしました。歳かな。

 

 それはともかく、今日は、鰯雲のほかにもちょっといいことが。届いた本にスピン(紐栞)がついてました! 

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 ほら! 最近は日本の本もスピンがついているものは減っていますが、とりよせた洋書でスピンがついてたのは、もしかして初めてかも……。

 なんだかうれしくなりました。あとは中身がおもしろいといいな。

 

(M.H.)