翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

春になってしまった。

 ばたばたしているうちに、春になってしまいました。写真は京都の丸山公園の桜(3月20日撮影)。立派な桜の木があるのですが、だいぶくたびれてきたその古木のまわりに植えられた、若い枝垂れザクラが咲いていました。うまく植えてあって、枝を切られた年寄りの桜を前景で彩っています。京都の人出はかなりのもので、外国人観光客も大勢いました。

 桜、今年は早いですね。東松山あたりも、もう散りはじめています。

 

 寛也さんの訃報について書いたのが前回のエントリーでしたが、その前日、3月8日にはBOOKMARKのイベントがあり、金原先生と三辺さん、詩人の伊藤比呂美さんの対談を、青山ブックセンターで聞きました。パワフルな伊藤さんのお話に元気をもらいました。

 当日は、6月に刊行予定の『ぼくは川のように話す』のコンビ、ジョーダン・スコットとシドニー・スミスの新作、"My Baba's Garden" の訳文の最終チェックをした足で会場へ。日本語の細かいトーンをああでもない、こうでもないと詰めたあとだっただけに、伊藤さんの豪快なトークに肩の力が少しぬけました。言葉はムズカシイし、面白い。この絵本については、またお知らせしますね。

 

 その後、家内の実家、愛媛に帰省。親戚の子どもたちからパワーをもらいました。コロナで会えなかったうちに、大きくなった子どもたちが7人。少子化が信じられません(笑)。

 

 帰りに京都により、丸山公園の奥にある東大谷墓地によって墓参り。初めて隣のお墓にお参りに来ていた人と顔をあわせました。

 

 帰ってきたら、勉強会の企画でばたばたしたり、フェローの通信講座の添削が始まったり(課題文をメルヴィン・バージェスの短編にしたのですが、これがおもしろい!)、夏前に出る Verse Novel のゲラが来たりで(絵本と似ていて、文章量は少ないのに、いや、少ないから手こずる)、あっという間に、今年も4分の1がすぎてしまいそう。

 4月には、孫が保育園に通い始めます。この前まで立つのがやっとだったのに、今はすたすた歩いている。

 この調子だと、一年もすぐに終わるんじゃないでしょうか。とりあえず、忙しいのはいいことだ。

 

(M.H.)