翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

国の形を選ぶ。

 チリの詩人パブロ・ネルーダの子ども時代を描いた作品、『夢見る人』(パム・ムニョス・ライアン作、ピーター・シス絵、拙訳、岩波書店)は、ネルーダの夢見がちだった少年時代から、社会問題への意識の芽生えと、父親からの独立を描いています。

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 この挿絵の愛らしい少年は、その後、詩人となってノーベル文学賞を受賞するだけでなく、チリの領事として内戦下のスペインに赴任、スペイン人民戦線に共感し、帰国後は共産党員となってアジェンデ政権を支持し、その後、ピノチェトの軍事政権に反対し、最後は家宅捜索を受けて不審な死を遂げます。

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変化と多様性と。

 下の写真は、今翻訳中のYA作品、アイルランドの作家、ジョン・ボインが書いた、"My Brother's Name is Jessica" の表紙です。レインボーカラーですね。象徴的です。タイトルからもわかるように、「お兄さんがお姉さんだ」という、トランスジェンダー の話。主人公は、最初は受け入れられませんが、しだいに理解していきます。

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『イシ──二つの世界に生きたインディアンの物語』

 月曜日は翻訳勉強会のあと、古典児童書を読む会でした。課題本は『イシ──二つの世界に生きたインディアンの物語』(シオドーラ・クローバー作、中野好夫・中村妙子訳、岩波書店)。

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(クッキーは、イシが食べていたドングリ粉をイメージして、きな粉を使ったクッキーでした。おいしかった。)

 

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フェロー・アカデミー通信講座のお知らせ

 9月よりフェロー・アカデミーで通信講座を担当することになりました。

 マスターコースの「ヤングアダルト」講座です。8月1日締め切りですが、選抜テストがありますので、ご希望の方はお早めにお問い合わせを。

 

www.fellow-academy.com

 

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レッズ、ACLベスト8進出!

 いやあ、痛快な2ndレグでした。

 ホームの1stレグでは1−2で逆転負け。しかし、しっかり修正し、メンバーも換えながら、適材適所の選手起用が機能しての0−3と完封・逆転勝ちは、リーグ戦にもつながるはず。

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(写真は埼スタでの大槻監督紹介画面。決まってます。)

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翻訳勉強会@池袋、欠員募集

 池袋で月に2回、火曜の夜にひらいている翻訳勉強会に欠員が出ました。ご興味のある方は、このブログのメアドまでお問い合わせください。

 →  honyakushanoheya@yahoo.co.jp

 

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(教材は、原田が翻訳中の作品や既訳書を題材にすることが多くなります。)

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「クロワッサン」6/25日号

 なんと「クロワッサン」誌の6/25日・999号の書評欄で、拙訳『夢見る人』(パム・ムニョス=ライアン作、ピーター・シス絵、岩波書店)の書評が掲載されました。幅広い読者に読んでいただけるのはとてもうれしいことです。

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「BOOKMARK」14号

 届きました! 今回のテーマは「against!」(「ノー」と言うこと)。

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 タイムリーなテーマだと思います。

 今の日本社会は、不正義に対して、「それはちがうだろ!」って言いにくい雰囲気を、既得権益をもった人たちが作ろうとしている。ふつうに考えておかしなことが屁理屈で通っている。制度や規則を時代や実態に合わせて変えようとしない体制側に対して、もっと声をあげるべきだろう。

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