翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

Zoom!

 Zoom は、マツダの宣伝で Zoom Zoom と使われているように、「ブーン、ヒューン」みたいな意味もあれば、ズームレンズのズームの意味もあるのだけれど、今や、インターネットの会議ツールの方が有名かもしれない。

  4月に入り、コロナの影響で、塾の授業が Zoom になり、翻訳勉強会も Zoom でやることになりました。すでに、何回か使ってみて、不思議な感じがしています。まあ、生徒たちも勉強会のメンバーも、すでにリアルで会って顔を知っているということもあるのでしょうが、画面にこっちむいた顔が並んでいると、なんだかリアル授業より親近感を感じるのは自分だけだろうか?

f:id:haradamasaru:20200423093423j:plain

(少し前に撮ったもの。いつもの散歩コースにて。中学校の入学式に親は出られなかったのでしょうか。桜の下で親子で記念撮影。)

続きを読む

「BIG ISSUE」届きました。

 ホームレスの人たちの自立を助けるための雑誌『The Big Issue』の4月1日、15日号の2冊が届きました。インタビューは、グレタ・トゥーンベリさん、スティーヴ・マックィーンさん。

 去年は都内に出るのが週一になり、ほとんど買ってなくて、思い出して3月に、いつも買ってた水道橋東口に行き、いつもの方から買ったのでした。このコロナ騒動で人出がへると、売り上げも落ちるだろうと思っていましたが、今はその緊急応援企画として、自宅配達で3か月、6冊がネットで注文できます。

www.bigissue.jp

 

 4月5日号は、「気候危機に」という特集。ビッグイシューらしく、まっすぐで、でも、きちんとデータも出して専門家の話も収録した編集です。

f:id:haradamasaru:20200421134335j:plain

 

 ぜひ!

 

(M.H.)

 

新刊紹介『兄の名は、ジェシカ』

 16日発売の訳本、『兄の名は、ジェシカ』の見本が届きました!

f:id:haradamasaru:20200414095458j:plain

 

 原作とまったくちがうテイストの装幀ですが、すばらしい。ドキドキします。でね、カバーをはずして表紙を見たり、扉や目次のデザインを見ると、これがまたいい! でも、あんまりここで見せてしまうと、実際に手にした時の喜びが半減するので、やめておきますが……。

 装幀は、城所潤さん+大谷浩介さん(ジュン・キドコロ・デザイン)、イラストレーションは一乗ひかるさんです。かっこいい本にしてもらって、ありがとうございました。

続きを読む

スーパームーン

 今日はスーパームーンらしい。昨夜、ベランダから見た月も相当大きかった。

f:id:haradamasaru:20200408103813j:plain

 

 ということで、数日前に届いた見本です。10刷です。ありがとうございます。

『星の使者──ガリレオ・ガリレイの生涯』(文・絵/ピーター・シス、手書き字/大川修、拙訳、徳間書店)。

続きを読む

ジョン・ボイン主催の子ども短編コンペティション、無事終了!

 先日のエントリーで紹介した、アイルランドの作家、ジョン・ボイン氏が提唱した、子どもたちの自作短編のコンペティション。その後、どうなったかというと、あっという間に6千通の応募があり、あわてたボイン氏は、締め切り前に打切りを宣言。

 ところが、それに大ブーイングが起こり、あわてて審査員を増やして再開……。という経緯があり、無事終了。年齢別の最優秀賞と、優秀者がアイリッシュ・タイムズ紙で発表されました。

 いいなあ、こういう企画。

www.irishtimes.com

 

   上のリンクから年齢別最優秀賞の3作が読めます。

 

 それにしても、彼の地の子どもたちの創作意欲はすばらしい。これ、別に、先生が強制して書かせてるわけじゃないと思う。そもそも、自宅待機だしね。応募した子どもたちの中からきっと、アイルランドを背負ってたつ作家が生まれると思います。

    わたしは、17歳の女の子が書いた、"The Little Red Balloon" という詩ががいいなあ、と思いました。

f:id:haradamasaru:20200401235706j:plain

 

 ボイン氏のコメントから、印象的な締めのフレーズを。

「だれも自分の想像力から2メートルはなれておく必要はないし、ひらめいたアイデアから自己隔離なんてできません」

 

(M.H.)

 

 

 

 

「芋づる式読書MAP」 by 岩波書店

  岩波書店の新書と児童書、営業部の有志のみなさんが、「芋づる式読書MAP」を作ってくださっています。とりあえず、「中高生のための」と「小学生のための」の二つができていて、書き込みのできる白紙バージョンがダウンロード可能。 

『夢見る人』が、『モモ』と『星の王子さま』に芋づるッテル(?)のがうれしい!

 小学生のための、に載ってるけど、煮詰まってる中高生もぜひどうぞ。

 

f:id:haradamasaru:20190227183124j:plain

 

(M.H.)

 

 

『コピーボーイ』本日発売!

 すでに何度かご案内してきましたが、『コピーボーイ』(ヴィンス・ヴォーター作、岩波書店)、本日発売です。前作『ペーパーボーイ』の6年後の物語。

www.hanmoto.com

 

『ペーパーボーイ』と並べると、なんか感慨深いです。ヴィクターくん、こんなに大きくなっちゃって……。f:id:haradamasaru:20200324102112j:plain

   

 装画はどちらも丹地陽子さん。前作では木漏れ日が、本作ではミシシッピ川に反射した日の光の表現が絶妙! これ、写真を撮った時の反射じゃないんですよ。「光が描かれている」のです。

 

 どうぞよろしく!

 

(M.H.)

ガース・二クス氏も朗読!!

「こんな時だから本を読もう!」勝手にキャンペーン第4弾は、なんとガース・二クスさんも自作の朗読を始めました! 

vimeo.com

 

 幼年向けの短編集、"One Beastly Beast" の中の一編、"The Princess and the Beastly Beast" です。これはわたしの訳が出ていますが、もう絶版だと思うので、図書館で探してくださいね。『海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん』の中の一編、"The Princess and the Beastly Beast"、「王女と怪獣」です。

f:id:haradamasaru:20200321231157j:plain

 冒頭を少しだけ。

続きを読む