翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

ジョン・ボイン主催の子ども短編コンペティション、無事終了!

 先日のエントリーで紹介した、アイルランドの作家、ジョン・ボイン氏が提唱した、子どもたちの自作短編のコンペティション。その後、どうなったかというと、あっという間に6千通の応募があり、あわてたボイン氏は、締め切り前に打切りを宣言。

 ところが、それに大ブーイングが起こり、あわてて審査員を増やして再開……。という経緯があり、無事終了。年齢別の最優秀賞と、優秀者がアイリッシュ・タイムズ紙で発表されました。

 いいなあ、こういう企画。

www.irishtimes.com

 

   上のリンクから年齢別最優秀賞の3作が読めます。

 

 それにしても、彼の地の子どもたちの創作意欲はすばらしい。これ、別に、先生が強制して書かせてるわけじゃないと思う。そもそも、自宅待機だしね。応募した子どもたちの中からきっと、アイルランドを背負ってたつ作家が生まれると思います。

    わたしは、17歳の女の子が書いた、"The Little Red Balloon" という詩ががいいなあ、と思いました。

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 ボイン氏のコメントから、印象的な締めのフレーズを。

「だれも自分の想像力から2メートルはなれておく必要はないし、ひらめいたアイデアから自己隔離なんてできません」

 

(M.H.)