月曜日の「古典児童書を読む会」にて、野沢佳織さんからいただいた「BOOKMARK」15号は短編特集。毎回、既読は多くて2、3冊だったのですが、今回はじめて1冊も読んでない(泣)。いや、泣いてる場合じゃなくて、これはチャンスですね。
今回もまた、オザワミカさんの表紙が素敵。ショートだ!
短編特集なのですが、原作者の国籍・言語が多彩で、そういう特集かと思ったくらい。
李昴(台湾・中国語)、ラッタウット・ラープチャルーンサップ(タイ・英語)、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(ナイアジェリア・英語?)、ジュンパ・ラヒリ(インド・アメリカ・英語)、ピョン・ヘヨン(韓国・韓国語)……、その他、イラン、中国、チェコ(ドイツ)、フランス……。
チェコ(ドイツ)は、カフカね。
この多彩さ!
野沢さんの訳書は、金原先生との共訳でニール・ゲイマンの『壊れやすいもの』です。野沢さん、ありがとうございました。
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古典児童書を読む会の課題本は、『がんばれ、ヘンリーくん』。ヘンリーくんの素直なドタバタと、暖かく見守る両親がいいです。グッピーふやすのおもしろい。犬の名前が「アバラー」なんだけど、英語は Ribsy 。スペアリブのリブね。で、アバラーに。松岡享子さんの訳ですが、おもしろい。今これ書きながら「あばらー」で変換キー押したら「肋ー」って出て来た。わかりやすい(笑)。
おもしろくて、今の日本の子どもたちも楽しめるいい本なんですが、どうも自分はこういうひと昔前の豊かなアメリカの中産階級の自由闊達な物語を読むと、あちこちひっかかってしまいます。
あ、アディーチェの本あった! BOOKMARKで紹介されてるやつじゃないけど。岡山の「スロウな本屋」さんで買って来たんだった。まだ読んでない。まずはこれからだな。
(M.H.)