4月発売予定の新しい訳書です。
『春のウサギ』(ケヴィン・ヘンクス作、大澤聡子共訳、小学館)
中身の紹介はこちら、小学館のサイトをどうぞ。
日本語版は、ところどころ入ってるイラストやカバー・表紙の絵が、とても、とても、かわいいのですが、まだ書影を紹介できないので、今日は原書の書影を。
表紙のウサギは主人公が作る焼き物のウサギ。左のウサギは、共訳の大澤さんの娘さんが(ゲラを読んで!)作ってくれた手作りのウサギです。
原題の "Sweeping Up the Heart" はエミリー・ディキンソンの詩からとっていて、作中にこの詩が出てきます。邦題はもう、最初から『春のウサギ』に決めていました。
原作のケヴィン・ヘンクスは、『オリーヴの海』を読んだ時にいい作家だなあと思って、もちこんだことがあります。もう15年以上前。その時はうまくいかず、でも、代田亜香子さんの翻訳で白水社から出版され、課題図書にもなったので読んだ人もたくさんいると思います。『春のウサギ』ももちこみで、企画が通った時はとてもうれしかった。
ヘンクスは絵本も描いて(書いて)いて、コールデコット賞もとっていますが、児童文学でも、ほかにすぐれた作品があり、『夏の丘、石の言葉』、『マリーを守りながら』などの邦訳があります。
発売は4月21日です。どうぞよろしく!
(M.H.)