翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

『ねえ、おぼえてる?』映画監督、神保慶政さんの書評

「ダ・ヴィンチ」Web に、映画監督、神保慶政さんによる『ねえ、おぼえてる?』の書評が載りました。

「スマホ撮影をまじえたような現代的絵本──国際アンデルセン賞・画家賞受賞作家、3年がかりのや新作」という見出し。(2024.6.8 公開)

https://ddnavi.com/review/1331954/a/

 

 

 原作者のシドニー・スミスさんは、映画の勉強をしていた人なので、映画監督の神保さんには響くものがとても多い作品なのだと思います。ぜひ、ご一読ください。

 

 スミスさんの作品の構図の決め方は、たしかにカメラの枠や劇場のスクリーンを意識したものでしょうし、フラッシュバックを用いた作品全体の構成も、とても映画的。また、クローズアップや、画角におさまらない絵や、画面全体に紗をかけたり、明度をコントロールしたりするテクニックも明らかに映画的なのです。ページごとに見られるテクニックや意図を読みとるのも、この作品を読む時の醍醐味です。ぜひ!

 

(M.H.)