★この回に挙げた、「声に出して読め」と「見直すほど良くなる」という心がけ二つは、やる気さえあればだれでにもできる訳文向上術だと思います。あとは、どれだけしつこくやるか。天才でない翻訳者は、しつこくやるしかないのです。(2017年08月01日「再」再録)★
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この1月に、訳書『ウェストール短編集 真夜中の電話』の朗読会を銀座の教文館ナルニア国でやりました。自分の翻訳した作品の一部を人前で読んだのです。今回の「心がけ」には、「声に出して訳文を読め」がありますが、朗読会は、まさにそれを地で行く機会でした。
いやあ、これはかなり緊張、というか、疲労しましたね。そもそも、声を出しつづけることは肉体的な活動なので、実際に体力を消耗したのだと思います。
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