翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

合間をぬって、本、読まなきゃ

 本はわりあい、固まって、どさどさと届くような気がします。

 ここ二、三日の本たち。

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 レヴィサンの『エヴリデイ』。これ、以前、原書(右)を読んだことがあり、気になっていたのですが、訳すのがむずかしそうで、うーん、と思ってたら、三辺さんが訳してくれました。原書の表紙もいいけれど、日本語版の表紙、いいですね。そう、こういう話です。オビにある通り。ね、ふしぎな設定ですが、そこにはわたしたちが日常感じるような人間関係の機微や、生きてることの実感や実感のなさが、あちこちにのぞいて、ドキッとするのです。

 今度の日曜日、BOOKMARKのイベントで三辺さんとご一緒するので、苦労話とかもきいてみようかな。

 と、なにげに宣伝を。残席わずか(だと思います)。

www.aoyamabc.jp

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「BOOKMARK」3周年イベント

 先日もお知らせしましたが、YAを中心に翻訳作品を紹介する小冊子「BOOKMARK」が3周年を迎え、トークイベントが開かれます。わたしもお招きいただき、この冊子を作っている金原瑞人先生と三辺律子さんと三人でおしゃべりします。

 9月9日(日)14時〜、青山ブックセンターです。残席がまだあるようですので、お時間のある方はぜひ!

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 CDサイズの冊子なので、CD用のファイルに入れてみました。

 01号には、拙訳『ハーレムの闘う本屋』をとりあげていただいています。

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故郷の山をすぎて故郷へ

    子どものころによく登った、左、高麗山、右、湘南平。

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    中学生のときは、高麗山には自宅から走って上まで登ってましたっけ。

 

    新幹線はあっという間に通り過ぎていきます。今日から第二の故郷、愛媛へ。豪雨で流されていた橋脚もぎりぎり復旧し、予讃線は昨日、繋がりました。すごいね、日本人は。こういうときにがんばるのはえらいなぁ、と思うし、ありがたいけれど、無理なものは無理と言ってもいいときがあるように思う。

 

     草むしりと墓参りと親戚一同の飲み会が待っている❣️    飲み会はね、子どもたちの成長が楽しみなんですよ。生まれたときから見ている子どもたち。いつまで年に二回、盆暮れにしかやってこないおじさんの相手をしてくれるのかなあ。

 

(M.H.)

夏休み

 今日からちょっと夏休み。

 動かしてなかったダブヨン(W400)で、一時間コースをひとっ走り。ひと月半ほど相手をしてやらなかったので、やっぱりスネて、なかなかエンジンがかかりませんでした。バッテリーは換えたばかりなので元気がいいのに、なぜかプラグに点火する気配がありません。どうしてなんでしょうねえ。水没した時の後遺症なんだろうか……。

 

 押しがけしたらわりとすぐにかかった。うーむ。

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... not disappointed !!

 ひさしぶりに絵本を訳しています。少しずつ、あちこち見ながら、前に戻りながら、最後のページを見ながら……。

 ページ全体を見ながら、絵のあちこちを見ながら、文字がおさまるかどうか、漢字にするか、ひらがなにするか、考えながら……。

 

 これは主人公の足(笑)。

 ちょっとかかとを上げて、さて、なにを見上げているのかはお楽しみ!

 

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    ... was not disappointed.

     

 主人公の期待は裏切られなかったのです。

 

 これ、わたしの気持ちでもあります。すみからすみまでながめているうちに、どんどんいいところが見つかります。

 

    絵本、楽しいぞ。

 ことばいじるの、おもしろいぞ。

 

(M.H.)