翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳勉強会@川越

 昨日は、川越の子どもの本の店、イングリッシュブルーベルさんで、翻訳の勉強会でした。早めに行ってランチを食べていると、たまたまいらっしゃったお客様が、お友だちへのプレゼントにと言って『ハーレムの闘う本屋』を購入、サインをさせていただきました。うれしいです。なんと、この店での31冊めの『ハーレム……』です。

 

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『BOOKMARK』書籍化!!

 新しい海外文学を紹介するリーフレット、『BOOKMARK』のVol.1からVol.12を一冊にまとめた本ができました。わたしの訳書も紹介させていただいた関係で、昨日、見本が届きました。全204冊、262ページ! すごくないですか?

 今まで、特集ジャンルを決め、たくさんの本を読んでセレクトし、翻訳者から紹介文を集め、イラストを描き、編集してくださった、金原瑞人先生、三辺律子さん、オザワミカさん、本当にありがとうございます。

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(『BOOKMARK  翻訳者による海外文学ブックガイド』金原瑞人・三辺律子編、CCCメディアハウス、1500円+税)

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『キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン』見本出来!

 以前予告しましたが、改めて9月25日発売予定の拙訳新刊をご紹介します。

 戦争報道写真の草分けであるロバート・キャパと、彼が写真家として世に出る姿を傍らで見守り、また、自身も戦場カメラマンとして活躍した女性写真家ゲルダ・タローの交流を描いたノンフィクションです。

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 今日、見本が届きました。来週25日から配本開始。装画は、以前のエントリーで触れた『平場の月』の田雑芳一さん。うーん、いい感じ。装幀は、城所潤さん、大谷浩介さん。巻末資料や写真キャプション、ゲラチェックは小宮由紀さんです。

 

 じつはこの本、カバーをはずすと、またぐっとくるんです。ほら、カメラマンの話だけに……。

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レッズ、ACL準決勝へ

 昨日はアジアチャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ。ドローながら、アウェイゴール数で上回り、上海上港を下して準決勝進出。興梠のゴールはみごとだったし、なんどもチャンスを作れた。なぜJリーグでこれができない、と思うが、サッカーは相手があってのスポーツだから。

 相手は中国のチーム、旭日旗でもめないか、ちょっと心配していたが、チームからの通達、指導もあって、北ゴール裏も横断幕もちゃんと対応されていた。よかった。

 上海も激しく来たが、いやな感じではなく、フェアに戦っていたと思う。中国や韓国のチームと毎年のように戦ってきたが、運営の努力で、だんだんとサッカーの中身だけで戦う、気持ちのいい試合が増えていると感じる。

 なのにオリンピックでの旭日旗許容の官房長官をはじめとする閣僚の発言は、信じられない。ほんとうに、「信じられない」レベルの発言だ。ここまでスポーツの世界でもいろいろあったけれど、さまざまな人たちの努力で、それは中国や韓国のチームの努力も含むのだが、無意味な対立を減らしてきたのだ。それを無にするのか、と言いたい。

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(ゴール直後、興梠を囲むレッズ選手。なぜDFの槙野がすでにここにいるのか?)

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大学入試、英語民間試験について

 今朝の朝日新聞。どう考えても、2020年度からの導入には無理がある。

 全国高等学校長協会からも文科省に延期の要望が出たばかりだ。考えてみてほしい。「全国の高校の校長先生たち」が、「延期してくれ」と言ってるんだぞ。

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   文科省の言う4技能の実力養成を図る、という趣旨はよくわかる。しかし、それを、すべての受験生、基本的には高校三年生時点で、一定レベルクリアを求める必要はまったくない。

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読書会『グリーン・ノウのお客さま』

 昨日は、川越のイングリッシュブルーベルさんで、古典児童書を読む会でした。課題本はルーシー・ボストンの『グリーン・ノウのお客さま』。

 おやつは、主人公の少年ピンが、ゴリラのハンノーに食べられてしまうようなサンドイッチ。店主のKさんが焼いたパン。おいしかった。バイクだったので、ワインが飲めなかったのが残念。

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ミシシッピ川沿いを南下

   昨日は別の作品で、ロンドンはダウニング街10番地の裏の芝生でバンドの練習してたんですが、今日は主人公とともに、往年のスポーツカー、オースティン・ヒーリー・スプライトに乗って、ミシシッピ川の河口をめざしました。

 

『ペーパーボーイ』の続編、『コピーボーイ』の話です。

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