翻訳者の部屋から

児童書・YA翻訳者、原田勝のブログ

翻訳勉強会@川越

 昨日は、川越の子どもの本の店、イングリッシュブルーベルさんで、翻訳の勉強会でした。早めに行ってランチを食べていると、たまたまいらっしゃったお客様が、お友だちへのプレゼントにと言って『ハーレムの闘う本屋』を購入、サインをさせていただきました。うれしいです。なんと、この店での31冊めの『ハーレム……』です。

 

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 勉強会は、現在わたしが翻訳中の、ジョン・ボインの "My Brother's Name Is Jessica" をあつかっているのですが、なかなかむずかしい。一人称の主人公=語り手が、特定の話題に沿って、コミカルに箇条書きで表現している部分だったのですが、本人はまだ幼くて、読者だけにあてたこの箇条書き部分は、彼の内面や家族の実情や体験談の吐露であり、また、一方で、情報として物語を進行させる役割もあったりして、それを、どういう文体で表現すればいいのか? 当番の方の訳文を見て、気づかなかったことに気づいて、うーむ、とうなったり……。

 一人でやると、いろんな意味で限界があるのですよ、翻訳は。最近、勉強会や添削や共訳などをやるにつけ、身にしみて感じています。

 

 お店の前にはシュウメイギク。つぼみがたくさんついています。ほかにも秋の花があれこれと。

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 勉強会は2015年の10月に始めたので、ちょうど丸4年、通算76回開催しています。こんなに続くとは。100回めざしてがんばります。

 現在、メンバーに空きがありますので、ご興味のある方は、このブログの連絡先にメールください。お待ちしています。

 

(M.H.)